小動物/小さなペット関連情報

小さなペットと暮らしたい!「はじめてシリーズ」No.6 チンチラと暮らそう!

チンチラってどんな動物なの?一緒に暮らすときの注意点は?飼うのに必要な道具は?などなど、チンチラと暮らしたいと考えている人に知って欲しいチンチラ情報です。

執筆者:村田 亜衣

チンチラってどんな動物?

チンチラ
チンチラは温度管理が必要なペットです。
中型のげっ歯類であるチンチラ。悲しいことですが、チンチラから毛皮のコートを連想する方もいるそうです。その艶やかで柔らかい毛並みは毛皮に利用され、そのために乱獲されたものの、毛皮業者により飼育方法が研究されてもきた、複雑な歴史を持つペットです。

身体のしくみ

げっ歯類であるチンチラの1番の特徴はやはり歯。可愛い顔に似合わず、鉄製の餌入れや水飲みボトルを齧り崩していったりします。また、器用な手先はケージのドアを開けることができてしまいますので、覚えさせないように最初からナスカン等でドアはロックしないといけません。

ペットとしてのチンチラと暮らす人にとっては許されないことでしょうが、 艶やかで滑らかな毛は、今も高級毛皮として売買されています。この毛艶を保つため、チンチラは砂浴びをします。

砂浴びとは、毛穴から出る脂(ラノリン)を取り除く行動で、個体によりその頻度は違いますが、全てのチンチラにとって必要なグルーミング行為です。砂浴びをさせるとほこりがたつ・砂が飛び散ると嫌がる人もいるそうですが、必ず砂浴びはさせてください。

丸い身体からは想像しにくいかもしれませんが、チンチラは跳躍力のある動物です。ケージの上部に巣箱を設置すれば、階段などなくても軽く飛び乗ってしまいます。活動的な動物ですので、スペースに余裕があるならば、大きめなケージを用意して、横にも縦にも動けるようにしてあげるといいでしょう。

砂浴び
専用容器を使えば、砂があまり飛び散らずに砂浴びさせてあげられます。
攻撃的なペットとの同居は反対しますが、穏かな性質の子やしつけの行き届いている子であれば、チンチラは他の種類のペットと一緒に飼うことができます。元々南米の高い山に暮らしていたからか、チンチラは他の動物に対する警戒心が薄いです。それゆえに乱獲されてしまったのではないかと思うのですが、これは、ペットとして飼う場合に飼いやすさになります。当然のこととして無理は勧めません。でも、今飼っているペットの性格によってはチンチラを新しい家族に迎えることもできるでしょう。

とはいっても、簡単には飼えません。チンチラは温度管理を必要とするペットです。本来高い山の上で暮らしている動物ですので、温度は低め、湿度は限りなくゼロに近づけた環境を作ってあげたいペットです。温度に関してはいろいろな意見がありますが、20年を越える長寿チンチラの住むお宅では、最高でも25℃、普段は20℃以下に温度を維持しているお宅が多いようです。

たまに「夏場30℃を越えても平気だった。」と言われる飼い主の方がいらっしゃいますが、ちっとも平気ではありません。これは、その日は生き延びたというだけのことです。確実に温度によるストレスで寿命は縮まっており、高温な環境を作ることでチンチラを殺しているに等しいのです。

エアコンはチンチラ飼育のマストアイテム

エアコンが無くても25℃を越えない環境というのでない限り、飼育用品のひとつとして購入を検討してください。もし、今使っているものの買い換えを検討しているのであれば、業務用のパワフルなものも検討してください。環境温度を整えることがチンチラの寿命に関係します。

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