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オニタマオヤモリの基本情報と飼育方法!オーストラリアの大型ヤモリ

今回は、オニタマオヤモリの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。オニタマオヤモリは、オーストラリアの地表性ヤモリを代表する大型のヤモリです。基本的に夜行性で、大きな岩の下や他の動物が掘った巣穴などを利用していて日が暮れると出てきます。

執筆者:星野 一三雄

オニタマオヤモリの基本情報

オニタマオヤモリの基本情報と飼育方法

オニタマオヤモリの基本情報と飼育方法

オニタマオヤモリ
学 名Nephrurus amyae別 名:チュウオウオニタマオヤモリ英 名:Rough Knob Tail Gecko, Spiny Knob-tailed Gecko, Centralian Knob-tailed Gecko分 布:オーストラリア中央部(ノーザンテリトリー南部)全 長:13-15cm 最大16cm

オーストラリアの地表性ヤモリを代表する大型のヤモリです。

いわゆるオニタマオヤモリと呼ばれている種類は本種とサメハダタマオヤモリNephrurus asper の2種がいます。本種はオーストラリアの中央部に、サメハダは東北部のクイーンズランド州に分布しています。
 

両種とも頭部は大きく、尾が著しく短く先端が丸くなっていて、一見不完全な再生尾とも思ってしまうような形状をしています。この特徴的な形状の尾の役目はよくわかっていません。2種を比べた時本種はより棘状の突起が発達し、体色が明るい褐色で比較的明瞭な濃色の横帯が入っています。サメハダ種は棘状というよりも瘤状の突起に覆われており体色も暗褐色からグレーがかっています。
 

生息環境は岩場が覆い乾燥した荒れ地で背の低い草がまばらに生えているような環境です。有名なエアーズロック周辺でも見られるそうです。基本的に夜行性で、大きな岩の下や他の動物が掘った巣穴などを利用していて日が暮れると出てきます。
 

自然下ではムカデ、ゴキブリ、バッタなどを食べていることが観察されています。
 

春の中頃から終わり(10-11月)にかけて繁殖行動を行い、初夏(1月頃)にメスは産卵を行います。卵は1クラッチあたり2個で34.3-37.0 mm×16.1-16.6mmであることが報告されています。卵は2-3ヶ月で孵化に至ります。
 

いつまで経っても全然安くならないオーストラリアの人気種です。飼育自体はそれほど難しくないようですし、繁殖もクーリングのツボさえ押さえることができれば可能なようなのですが、やはりヤモリの宿命で1回の産卵数が2個と少ないのが流通量を少なくさせ高値安定組でいる理由かもしれませんが、もちろんこれが健全なオーストラリアの生き物たちの市場なのでしょう。
 

大型でゴツく、迫力があるのですが、あんまり私って食指を動かされないんですよね。飼ってみたいというか、野生で見てみたい生き物の一つです。

赤っ恥をかかない程度の知識
  • オーストラリア中央部の原産
  • N.aspar とは別種
  • 依然、高価
  • 夜行性
  • オーストラリア最重量ヤモリ
 

オニタマオヤモリの飼育方法

飼育容器
床面積の広いプラケース。通気性は確保する

温度
フィルムヒーターでケース下から保温する。低温部と高温部ができるようにする

照明
爬虫類用の紫外線入り蛍光灯を点けた方がいい

床材
目の細かい砂を浅く(5cm程度)敷く

容器内レイアウト
個体数以上の数のシェルターが必須。水入れは常設しなくてもよい


コオロギやミールワームなどの昆虫。カルシウム剤などの添加は必須

基本的な世話
いわゆる乾燥系地表性ヤモリの飼育方法
  • シェルターを二つ用意して、一つには一日一回霧吹きをするなどウェットシェルターにする
  • カルシウム不足にならないようにする
  • 繁殖は冬期のクーリングがカギらしい
  • など
※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」「ゲッコーの本(リアルエステイト研究所)」および海外サイトを参考にしました。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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