夫婦関係/セックスレスの対処法

夫婦間のセックス……妻からしかけてワンランクアップ!

「夫婦間セックスはあってあたりまえ」という概念は近年崩れてきています。結婚するとなぜ、セクシー気分が減少してゆくのでしょうか。今回はワンランク上のセックスライフを送る秘訣4か条を考えてみました。今、素敵なセックスができていますか?

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

<目次>

夫婦でワンランク上のセックスライフを送る秘訣4か条

小さな努力と工夫がセックスを変えます

「今、素敵なセックスができていますか?」

夫婦仲相談所の所長として、日々、セックスライフに悩めるご夫婦の相談を受けていますが、この質問にはっきり「はい」と答えられる30代、40代の奥様はそう多くありません。

かつては、抱きしめられただけで胸が震え、キスを交わすだけで燃え上がり、夢中で体と体を絡ませた。そしてわずかな指のタッチにわななき、優しい愛撫に昇りつめ。そんな素敵なセックスをしていた人も、30代、40代になるとすっかりセックスがつまらなくなって、やがてはセックスレスになってしまうのは、なぜでしょう。夫婦仲相談所の調査結果によると「自分たち夫婦はセックスレスだと思いますか?」という質問に3割以上の妻達がイエスと答えています。

悲しいかな人間は慣れてしまいます。飽きてしまいます。そして、年老いてしまいます。時の流れをさかのぼり、何歳になっても楽しく、充実したワンランク上のセックスライフを送る秘訣4か条を考えてみました。
 

1.だんな様とセックスの話をしましょう

「受身のセックスから積極的なセックスへ」

「受身のセックスから積極的なセックスへ」

あなたはだんな様とセックスの話をしたことがありますか?「恥ずかしくってできない」「そんな話題は下品」などという人はまだまだ女性として子ども。一方「別にあえて話題にする必要もないし」という方は女性としてのセクシーイマジネーションが枯れてきているかもしれません。

いいセックスのベースとなるのは、実は夫婦の親密なコミュニケーション。男女の身体のつくりや感じ方は全く違うのですから「これが気持ちいい」「こんなのがしたい」「もっとやさしく」「あそこに触れて」など自分がどうして欲しいかを言葉でも伝えることが必要です。また、相手の行為に対して、ほめたり、よろこんだり、感謝したり、というリアクションも大事。素敵なセックスのためには恥ずかしがらずに言葉で伝えたり、上手に相手を誘導したりできるコミュニケーション力を高めましょう。
 

2.「される、してもらう」から「する、してあげる」へ

相手に慣れ、セックスに慣れてしまった30代以上の女性が陥りがちなのは「される、してもらう」セックス。男性のやりたいやりかたで「される」、男性に奉仕「してもらう」だけの人任せのセックスでは、満たされないのも当たり前。自分から積極的に行為に参加「する」、だんな様にやさしく奉仕「してあげる」、時には大胆にリード「してあげる」。受身の姿勢を脱することでセックスの内容もがらりと変わってきます。夫婦仲相談所には、だんな様が風俗で遊んだり、AVを見ながらマスターベーションをしているのがわかると胸がはりさけどうだというお悩みが多数寄せられますが、まず、妻が風俗にまさるセックスナイトを提供することが大切です。風俗勤務者やAV女優さんはプロフェッショナルです。「性」を敬いながらセックスにのぞみますので、惰性でしてしまうインスタントセックスとは気迫が違います。著書「もっと、夫婦は恋できる」でも書きましたが、妻側に「風俗のおねえさんたちに勝っていこう!!」というくらいの思い入れがないと、マンネリ化の道一直線です。

■「もっと、夫婦は恋できる」(ヴィレッジブックス)
 

3.小さな努力と工夫がセックスを変えます

「自分の魅力を探して磨こう」

「自分の魅力を探して磨こう」

主婦の皆様に「セックスに関して、何か努力や工夫をしていますか?」と伺うと、「セックスにどんな努力がいるの?」と驚かれることがよくあります。もちろん、普通のセックスは努力しなくてもできます。工夫も要りません。でもちょっと考えてみてください。普通の人生と素敵な人生の差は、日々を精一杯に、努力や工夫を重ねながら過ごすかどうかで生まれるのではないでしょうか?セックスも同じ。素敵なセックスライフは、積極的に努力と工夫を積み重ねてゲットするものなのです。

では、素敵なセックスライフのためにはどんな努力や工夫が必要なのか。「ボディーのお手入れを怠らない」「下着に凝る」「ベッドルームをセクシーに演出する」など必要とされる内容は夫婦ごとに違うでしょう。しかし、根底に共通しているのは「常に変化を求める」という姿勢。同じことを同じように続けることは、一見、現状維持のように思えます。しかし、周囲の人が努力や工夫で一歩高みに上れば、同じところに足踏みしている自分は周囲より一歩後退したと同じことになってしまいます。

普通と素敵の分かれ目はほんの小さな努力と工夫。それに意識して取り組んでいるかどうかがあなたのセックスライフを一歩高みに上らせるポイントなのです。
 

4.自分の魅力を知り、それを磨きましょう

20代は何もつけなくても潤っていた肌も40代になれば乾いたりくすんだり。また、かつての完璧なウェストラインは出産後見る影もなくなったりと、年齢とともに体の衰えを実感するのが30代~40代の時期。しかし、いいセックスのためには女性が自分の魅力に自信を持つことが大事です。そのためには、何かひとつでいいので自分の魅力だと思える点を探し、磨いておきましょう。「歯並びの美しさなら負けない」「つややかな髪が自慢」のような表面的なことだけでなく「アイロン掛けはかなり上手」「ゴルフの腕はシングル」など、全く別のことでも結構です。自分が輝いてみえる部分や場面を探し、それをひたすら磨くことがポジティブな自己評価や積極的なライフスタイルにつながり、セックスをも素敵にするのです。

以上の4か条いかがでしたでしょう?「コミュニケーション能力を高め」「受身の姿勢をやめ」「小さな努力と工夫で変化を心がけ」「自分の魅力を探し、それを磨く」これはすべて、セックスライフだけでなく、人生にも当てはまると思いませんか?そう!素敵なセックスライフは素敵な人生そのものなのです。

最後に、「家族とはセックスしない」とだんな様に言われ、2年間セックスレスの主婦Cさんの告白を読んでみてください。これに類似する相談は、限りなく届いています。皆さんが、もしCさんの立場ならどうしますか? 放置しておく?我慢し続ける?浮気する?改善に立ち向かう?

●Cさんの事例 
 主婦Cです。私も旦那とのSEXに不満があります。どうしたらいいのかわからず、誰にも相談できず、困っています。

私は30歳、旦那は32歳です。子供は2歳になるかわいい僕がいます。付き合ってから4年で結婚、結婚してからは3年になりますが、SEXはほとんどありません。結婚前は、それなりにSEXもあり、満足していましたが、結婚してからは共働きだったせいもあったのか、ほとんどなくなり、一人寂しくしていました。

子供もほしかったので、言い出しにくかったのですが、自分からSEXのことを話題にし、なぜ結婚してからしなくなったのか聞いたところ、「結婚して家族になった。家族とはSEXしないから、という気があったのかも」といわれ、ショックでした。その後、話し合いをし、月に1回のSEXが始まり、なんと2回目で妊娠してしまいました。出産後、旦那からさそってくることはやはりなく、この2年間、まったくといっていいほど、していません。

旦那も転勤があり、(子供の生まれる前ですが)今までよりもかなりストレスを感じているようですが、それにしてもばかにされてる気がしてなりません。私はSEXが好きなので、毎日したいです。(子供を作るときもその旨伝えました。)自分から誘ってみても、一緒に寝ようとしても、断られる日々が続き、もうそれ以来、口にはしていません。もう一人は子供がほしいけど、また自分から言うのはなんだかむなしく、一人悶々としています。

旦那は、一人ビデオを最近借りたらしく、私の知らないところで、それを見て、済ませたのでしょう。ばかにするにもほどがありますよね。浮気をしているのでは?と疑ってもいます。

私はそういうことには結構潔癖なので、浮気はもちろん、内緒でビデオを見たり、一人ですることも、許せません。だんだん限界が来ていて、息子のおむつを変えるときや、お風呂に入ったりするときに、「あー、息子としたい・・・」なんて思ったりもします。最近は私が浮気をしようか、と思ったりもしています。

どうしたら、旦那をその気にさせることができるのか、教えてください。こういう旦那はうちだけでしょうか?

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