低用量ピルの意外な効用
ガイド（二松）：「避妊目的以外のピルの効用についておしえてください」
やすこ先生：
「つらい生理痛が少なくなります。血液の量も減少します。
現代の女性達は、子どもを生む数が少ないでしょう。昔は若いときからたくさんの子どもを生んでいました。身体のつくりがそういうふうになっているのに、今は妊娠期間が短いから、生理の回数が多いです。つまり、卵巣のハードワークです。卵巣が疲れ切って、様々な婦人病の引き金になります。ピルによって、排卵を抑制しますので、卵巣のハードワークは減ります。
それに自分の生理がいつ来るかわかるので、仕事やレジャーの予定がたてやすいでしょう。」
ガイド（二松）：
「調べますと、生理の量が多いと答えていた人１１％が、ピル服用後には約２％に減少していました。量が減るだけでも仕事やレジャーにはありがたいですね。では、ピルで太るとか、癌になりやすいとか巷の噂は本当かおしえてください。」
やすこ先生：
「ピル自体で太るということは統計上はありません。なかには体調がよくなり、ゴハンがおいしくて、よく食べるようになって太る人もいないわけじゃありませんが。」
「昔のピルはホルモン量が多かったので、太ると言われましたが現在の低容量ピルは心配ありません。
癌は、乳癌と子宮頸癌のリスクが若干高くなるという報告もあります。
逆に子宮体癌と卵巣癌のリスクを少なくします。卵巣癌はむずかしい病気ですから、考え方次第です。」
ガイド（二松）：
「ピルを飲むにあたり注意することはありますか？」
やすこ先生：
「ほとんどの人は服用することができます。高血圧の人とか １日15本以上タバコをすう35歳以上の人とか（タバコを減らせばOKです）服用できないのはごく限られた人のみです。それを見逃さないようにしっかり問診はします。もっと気軽に試してほしいですね。
ピルがあう人は、大変身体が楽になったと報告されます。ニキビがなくなったという方もいますしね。
飲み忘れには注意が必要です。食後に飲むとか、毎日の習慣にする必要があります。
携帯でアラームを鳴らしたり工夫もいりますね。今は、メールで服用を知らせてくれるサービスもあります。
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