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5分でわかる!「DeepColor」

最近の液晶TVやビデオレコーダーのカタログを見ていると、DeepColor(ディープカラー)という文字をよく見ます。今回はこのDeepColorがどんな機能で、どんなことに役立っているのか?を説明します。

一条 真人

執筆者:一条 真人

デジタルガイド

DeepColorって何?


最近の液晶TVやビデオレコーダーのカタログを見ていると、DeepColor(ディープカラー)という文字をよく見ます。今回はこのDeepColorがどんな機能で、どんなことに役立っているのか?を説明します。
DMR-BW950最近のレコーダーはDeepColor対応が普通だけど、DeepColorって何?写真はDeepColorに対応したレコーダーであるパナソニックのDIGA「DMR-BW950」

階調表現と色深度


現在、デジタルデバイスが色を表示する場合、1つのドットについて、それぞれ情報を持っていることになります。そして、そのドットごとの表示にどれだけのデータを使えるかで、その色をどれだけ繊細に表示できるかが決まります。

たとえば、1ビットのデータの場合、1と0しか表現できないので、黒と白などの2つの色しか表現できないことになります。これがビット数が多くなると、同じ赤でも色合いの違う赤を表現できることになります。

また、1つのビットを表現するためのデータが多いほど表現力が高くなることを、色深度が深い(Deep)などと言うことがあります。

そして、細かい段階で表現される色は連続した色をより自然に現すことができます。つまり、より多くのビットで表現される色は階調表現に優れ、より自然に色の変化を表現することができるのです。

液晶ディスプレイでの8ビット表示の限界


ブルーレイビデオの場合、1ドットあたりの色データはRGBごとに8ビットであり、合計24ビットで出力される映像データが収録されています。PCのビデオカードでも24ビットフルカラー1670万色というような言葉が使われますが、この24ビットで自然界のたいていの映像の表示は可能になります。現在の地デジも合計24ビットカラーです。

従来はフルカラーと呼ばれ、特に問題がなかった24ビット表示(ドットあたり8ビット処理)ですが、液晶ディスプレイでさまざまな素材の表示に使用していると、問題が出ることがわかってきました。

ゆるやかに色が変化するグラデーションが微妙な素材の映像では、等高線のような縞模様が出てしまうのです。このような現象を「バンディング」などといいます。このバンディングはデジカメ写真の表示でも、動画の表示でも発生する現象です。そして、このバンディングを回避するためには、より高い階調表示が必要になります。

次ページではDeepColorについて話をします。
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