鉄道/駅、鉄道グッズ

超貴重!残したい東京の木造駅舎(3ページ目)

東京と言えばビルばかりの大都会。「コンクリートジャングル」なんていう古い言葉もありますが、そんな東京にも木造駅舎はあるんです。しっかりと地域に根ざしてがんばっている珠玉の駅舎をご覧ください。

執筆者:高橋 良算

ありがとう80年、そしてさようなら
武蔵小金井駅(むさしこがねい・JR中央本線)

武蔵小金井駅
昔はどこにでもあったごくシンプルな駅舎
人口112,000人、東京都下では中堅規模の小金井市の玄関駅。中央線快速電車の基地の一つである「武蔵小金井電車区」があり、運転上の重要な駅でもあります。

この街は、線路を挟んで市の中心部が南北に分断されるという、都市計画上の問題を長年抱えてきました。朝夕のラッシュ時には、一時間に数分しか開かなくなるいわゆる「開かずの踏切」が引き起こす慢性的な交通渋滞、多くの路線バスが発着するには相当に手狭な駅前……。この駅舎があるのは南口ですが、こちらもかなり窮屈そうです。

中央線の三鷹~立川間の連続立体交差事業によりこの武蔵小金井駅も高架化されます。しかし国立駅とは違って保存運動もなく、こちらは取り壊される運命。この駅に二つあった古びた跨線橋は既に過去のものとなり、北口では数年前から仮の橋上駅舎が営業中です。

武蔵小金井駅舎とクレーン
巨大なクレーンが老駅舎を見下ろす
新しくつくられた高架上には、プラットホームになるらしい部分も姿を現しており、上空には巨大なクレーンがそびえ、もうお前みたいな老駅舎はそこでじっとしておればよいのだとばかりに、睨みをきかせているようにも見えました。

結果的に発展が立ち遅れたため、このような駅舎が今日まで残ったのだとも言えますが、街の発展を見続けてきた駅舎は、こうしてその役目を終える日をじっと待っているのです。

開 業:1926(大正15)年1月15日
所在地:東京都小金井市本町
地 図:Yahoo!地図情報


ぽっかりと都会にあいた空白地帯
北池袋駅(きたいけぶくろ・東武東上線)

北池袋駅
喧噪を逃れるようにひっそりと建つ
池袋といえば、新宿に次いで日本で2番目に乗降客数が多い巨大ターミナル。東武東上線も池袋駅に乗り入れる路線の一つですが、その池袋からわずか2分のところにあるのがこの駅。

隣駅の喧噪がすべて幻だったかのように静まり返り、どこかローカル私鉄の小駅に降り立ったかのような感じすらします。しかしそんな感覚は、並行して走るJR埼京線電車の轟音によって、すぐに打ち消されました。

入口に大きな庇が付けられていてよく見えませんが、駅舎自体は木造で、屋根がほんの少し顔を出しています。さらにその向こうには、豊島清掃工場の巨大な煙突が見えています。周囲は古くからある住宅地のようで、思ったより利用者は多いようでした。

開 業:1934(昭和9)年5月1日
所在地:東京都豊島区池袋本町
地 図:Yahoo!地図情報


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