パリだけじゃない! バルセロナにもあるピカソ美術館
旧市街で最も賑わいがあるボルン地区にある
ピカソ美術館といえばパリのものがよく知られていますが、多感な少年期を過ごしたゆかりの地バルセロナにも立派な美術館があります。石畳が続く旧市街の、 13~14世紀に利用された宮殿5つを改築して1つにした石造りの美術館を前にすると、ピカソが生きた時代のバルセロナへワープできそう。
また、幼少期から老年期までトータル3,800点もの作品が展示されているので、時代とともに変わる作風を見て、ピカソの人生も垣間見てしまいましょう。
朝一番は特に全く待たずに入れることも多いですが、毎月第一日曜日は入場無料のため、2時間ぐらい待つことになります。それではバルセロナ観光の重要スポットでもあるピカソ美術館の見所作品を予習してみましょう。
1890~1895年、ピカソの幼少期
館内には大きなミュージアムショップとカフェがあります
1881年に生まれたパブロ・ピカソが、絵心を抱き始めた頃の作品。ここで押さえたいのは、ラ・コルーニャというスペイン北部の街に住んでいた1895年作「ベレー帽の男(hombre con boina)」。布地のキャンパスに描かれた男性の油絵。繊細なタッチと色使いでモデルの哀愁が表現された、14歳にして並々ならぬ才能を発揮した作品です。
1895~1897年、バルセロナでの学生時代
この時代の作品で印象に残るのは、肖像画。父(retrato del padre del artista)母(retrato del madre del artista)ペパ叔母さん(retrato dela tia Pepa)も味わい深い作品ですが、自画像(Autoretrato)では、15歳の頃のなかなか男前なピカソに出会えます。
「科学と質(Ciencia y Calidad)」も見逃せません。病院の入院患者を取り巻く様子を描いた社会がテーマの作品で、マラガやマドリッドの展示会で賞を取ったものです。美術教師だったピカソの父は、ピカソの頭にシャンパンを振りかけて、この受賞を喜び画家としての洗礼を与えたというエピソードも。
1897年~1899年マドリッド、タラゴナ
美術学校の友人に招かれて、カタルーニャ州タラゴナ県の郊外で半年過ごした際に描いた田舎の街並み。乾いた土地の雰囲気が良く出た作品です。ピカソは「今知っている全てのことはパジャレス(この地域)で学んだ」と後に語ったほど、この滞在は彼の人生にとって最も重要な出来事の1つだったよう。