バルセロナ/バルセロナの観光・世界遺産

ガウディ建築の最新スポット、べリェスグアルドの魅力

これまで一般公開されていなかったアントニ・ガウディの建築物「ベリェスグアルド」が、2013年にオープンしました。別名は「カサ・フィゲラス」。街を見下ろす高台にあるミステリアスな雰囲気の一軒家。他のスポットとはまた異なるガウディ建築物の魅力に触れてみてください。

秦 真紀子

執筆者:秦 真紀子

スペインガイド

アントニ・ガウディ作の新名所を訪れよう

外観

閑静な高級住宅街にある

2013年に一般公開されたばかりのバルセロナの観光名所「べリェスグアルド」。別名「カサ・フィゲラス」。サグラダ・ファミリアやカサ・ミラなどと同様にアントニ・ガウディがデザインした建築物です。なんと現在も居住者がいる塔が目立つ一軒家。これまでは木々の間からちらっと塔が見られるくらいだったのですが、日本語のオーディオガイドを聞きながら、自由に庭やお宅の一部、テラスなどが見学できるのです。

ローマ時代の城跡にある建築物

城跡

夏には庭でミニコンサートなどイベントが開催される

べリェスグアルドは建築された年代が異なる2つのパートに分けられます。1つは庭。もう1つは建物。門をくぐるとすぐ左側に石のアーチに囲まれた中庭があります。中庭には階段があり、上ると小さな要塞のような場所になっています。この辺りは、12世紀にバルセロナに居住していた王が別荘として建てたものの名残。もっと遡ってローマ時代の陶器の破片などもこの周辺で発見されたそうです。15世紀には当時の王が病気の静養のために住居をここへ移したものの病死。後継者がいなかったので甥に渡り、その後廃屋と化していたとか。

屋根には街を見下ろすドラゴンが!

テラス

塔の部分は剣で体に剣をさされたドラゴンがモチーフ?とも言われる

ガウディが腕前を発揮したのは20世紀に入ってから。19世紀末にブルジョア階級のジャウマ・フィゲラスが敷地を購入し、当時既に活躍していたガウディに建物の設計を依頼。1900年~1909年にかけて現在も住居になっている建築物が建てられました。外観はモデル二スモの要素が少し加わったネオゴシック様式。コルセローラというバルセロナの山の石がメインの建築素材で直線的で重厚な印象です。内観は外観と異なりモデル二スモ様式が全面的に出ています。壁のタイルやステンドガラスが美しく、柔らかな曲線を描く螺旋階段は、ガウディの他の作品を思わせます。

見学できるのは、ガウディデザインのベンチなどがあるエントランス、3階(日本の5階)にあるシンプルな喫煙部屋とレンガを積み上げたアーチが美しい音楽の部屋。音楽の部屋には、なんとガウディの直筆と言われるメモが書かれている柱があります。その上にあるテラスでは、ドラゴンがモチーフになっている屋根が見られます。

様々な歴史をたどって観光名所へ

音楽の間

建物内の一番の見所、音楽の間。音楽家は上階の個室から音楽を奏でた

ローマ時代からバルセロナの街を見下ろしていたべリェスグアルド。ガウディの建築物が完成してからも波乱万丈な運命をたどります。設計を依頼したジャウマ・フィゲラスの死後、妻が建物を売却、スペイン市民戦争に突入し、孤児院になります。その後ドイツで働いていたバルセロナ出身の医師が購入、腫瘍科から産婦人科になり、1960年、70年代にはここで産まれた人も多いそうです。現在はその医師の家族が居住しています。

<DATA>
Bellesguard(べリェスグアルド)
住所:Bellesguard 16, Barcelona
TEL:(34) 93 250 4093
開館時間:10:00~15:00
閉館日:月曜
入館料:9ユーロ(日本語オーディオ付き)
アクセス:カタルーニャ広場からタクシーで約10分、カタルーニャ鉄道FGC のAv.Tibidabo駅から徒歩約30分
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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