夫婦関係/夫婦円満のコツ

外からではわからない“おしどり夫婦”のホンネと実態(2ページ目)

芸能人や有名人カップルでよくつかわれる「おしどり夫婦」という呼び名。ところが、本当のオシドリはおしどり夫婦でないのと同じで、あの有名人おしどり夫婦も中身は仮面おしどりかも? 有名人おしどり夫婦の実態を分析してみましょう

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

有名人おしどり夫婦を徹底分析

「おしどり夫婦」と呼ばれた夫婦の破局は、意外と少なくありません。

「おしどり夫婦」と呼ばれた夫婦の破局は、意外と少なくありません。

オシドリの夫婦の中身は意外におしどり夫婦ではない……というちょっと意外な真実を聞くと、たしかに、有名人でも「おしどり夫婦」として知られていたカップルの破局に驚かされた記憶がよみがえります。

古くは森進一と森昌子、保阪尚希と高岡早紀、浅野忠信とCHARA、宅麻伸と賀来千賀子、菊池桃子と西川哲、布袋寅泰と山下久美子、坂本龍一と矢野顕子、渡部篤朗と村上里佳子(RIKACO)、益若つばさと梅田直樹、吉田栄作と平子理沙……など、枚挙にいとまがありません。

最近では音楽界を代表するカップルだったMINMIと“湘南乃風”の若旦那や、泥沼離婚でワイドショーを賑わせた高橋ジョージと三船美佳などが記憶に新しいところです。三船さんについては「モラハラ夫」というテーマで私も取材を多数受けました。

有名人同士のカップルは、おしどり夫婦の例としてよく取り上げられる場合もありますが、これにはいくつかのパターンに分けられると思います。

ここでは

・夫婦そろってマスコミによく出てくる「自己アピール型おしどり」カップル
・一緒の姿はあまり見せないがコメントなどで仲良し夫婦ぶりが伝わってくる「チラ見せ型おしどり」カップル、
・ほとんど私生活は見えないけどなんとなく素敵なイメージがあって、「きっとおしどり夫婦」に違いないと周囲から思われている「イメージ先行型おしどり」カップル

に分けてみてみましょう。


まずは「自己アピール型おしどりカップル」をチェック

夫婦セットでいることが芸能活動上必須だった高橋ジョージと三船美佳カップルがその代表格でしたが、すでに破局。それに代わるカップルとして、今最も露出が多いのは、佐々木健介・北斗晶夫妻でしょう。

そのほかには鈴木おさむ・大島美幸夫妻、石田純一・東尾理子夫妻も、最近では「夫婦ネタ」での露出が目立ちます。

林家ペー・パー子夫妻、中尾彬・池波志乃夫妻、船越英一郎・松居一代夫妻、渡辺徹・榊原郁恵夫妻などは、いろいろな報道がありつつも、大御所的な「芸能人おしどり夫婦」といえるでしょう。


次に「チラ見せ型おしどりカップル」をチェック

雑誌の取材や対談番組での発言、あるいはブログやFacebookといった自己発信の場で夫婦に関するエピソードが出てきて仲良しぶりが伝わってくるのがこのパターン。

その中でも、表舞台に立つパートナーをもうひとりが裏で支える夫唱婦随パターンと、両方がマスコミに登場する対等パートナーパターンがあります。

■夫唱婦随型
こちらでで真っ先に思い浮かぶのは、何といっても三浦友和・百恵夫妻でしょう。
「理想のカップル」を尋ねるようなアンケートでは必ず上位に入る、ある意味「古典的な良妻型」のレジェンドのような夫婦です。

外に出ずして夫を立てる妻。「妻とは相性がいい」「喧嘩はしません」と微笑みながら話す夫。キングオブおしどり夫婦です。

これはプロスポーツ界や梨園でもよくある形式で、田中将大・里田まい夫妻、イチロー・福島弓子夫妻、古田敦也・中井美穂夫妻、貴乃花光司・河野景子夫妻、市川海老蔵・小林麻央夫妻、中村橋之助・三田寛子夫妻、羽生善治・畠田理恵夫妻なども妻が表舞台を去って陰で支えるパターンといえるでしょう。

表舞台から完全に去るわけではないですが、仕事を一定時期セーブして夫や家族に専念するイメージがあるカップルとしては、劇団ひとり・大沢あかね夫妻、木梨憲武・安田成美夫妻、水谷豊・伊藤蘭夫妻、桑田佳祐・原由子夫妻、堺雅人・菅野美穂夫妻などもこれに分類できそうです。

逆に「夫が陰で妻を支える」例としては、草刈民代・周防正行夫妻などが有名ですね。

■対等パートナー型

一方で夫婦ともマスコミによく出るカップルとしては市村正親・篠原涼子夫妻、唐沢寿明・山口智子、東出昌大・杏夫妻、奥田瑛二・安藤和津夫妻などが代表例でしょう。


最後に「イメージ先行型おしどりカップル」をチェック

あまり私生活の様子は見えませんが、美男美女、スタイリッシュ、才能あふれるカップルなどで、比較的婚姻年数が長く、おしどり夫婦であってほしいと思う、ある意味「あこがれのカップル」に近いのがこれらの方々ではないでしょうか。

糸井重里・樋口可南子夫妻、岸谷五朗・奥居香夫妻、井ノ原快彦・瀬戸朝香夫妻、江口洋介・森高千里夫妻、反町隆史・松嶋菜々子夫妻、名倉潤・渡辺満里奈夫妻、山下達郎・竹内まりや夫妻、葉加瀬太郎・高田万由子夫妻、中村雅俊・五十嵐淳子夫妻、薬丸裕英・石川秀美夫妻などが該当するでしょう。


「オシドリ夫婦」は「仮面夫婦」になりやすい?

「おしどり夫婦」は「仮面夫婦」にもなりやすい!?

「おしどり夫婦」は「仮面夫婦」にもなりやすい!?

こうして様々な「おしどり夫婦と呼ばれる有名人」を見てみると、必ずしも100%円満で波風が一つも立っていない方ばかりではありません。

浮気問題やパートナーの病気などの障害を乗り越えて元の鞘に収まったカップルもいれば、ダブル不倫や略奪愛から始まったカップルもいます。

妻が夫に寄り添い支える古典的な良妻だけではなく、夫婦対等、あるいは女性上位のカップルもいます。そして、過去に誰もが認めるベストカップルが現在は離婚している例もたくさんあります。

つまり、「これがおしどり夫婦だ」という完璧な形はなく、またいまは「おしどり」であっても、時と共に関係は変化していくということがいえるでしょう。

どんなカップルだって、いいときもあれば悪いときもあります。相手にイライラしたり、時には一緒にいたくないと思ったり……。そんな時、周囲に対していつも「完璧な仲良し夫婦」を演じなければいいけないとしたら、「おしどり夫婦」を演じることは、かなりのストレスになるかもしれません。

努力をしなければ、夫婦関係はどんどんさびて劣化していってしまうのは「おしどり夫婦」と呼ばれるカップルでも同じです。

そして、いったん関係が冷えてしまっても「おしどり夫婦」というイメージがあるだけに簡単には離婚できず、表向きは2人の仲の良さを維持しようと「仮面夫婦」になりやすいのもおしどり夫婦の特徴といえるでしょう。

芸能人の場合、「夫婦円満」イメージはそのままCM獲得件数など「営業」にも直結しますから、そう簡単に「おしどり夫婦」夫婦の看板を下げるわけにはいかないですからね。そうなると、もしかしたら今回例に挙げた夫婦の中にも、すでに中身の伴わない「仮面おしどり」なカップルもいるかもしれません。

オシドリの雄が毎年、自らの子孫を残すために狙ったメスの気を引こうと必死に求愛ダンスを踊るように、いつも新鮮な気持ち真剣にパートナーに接することが「おしどり夫婦」でいるコツではないでしょうか。

あら、じゃあ、オシドリはやっぱり「おしどり夫婦」の象徴だった……かも? 妻の皆さん、チュンチュンピーヒョロといつもかわいらしい声で鳴きましょう。


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