2016年夏はリオ五輪で熱く盛り上がる
イン・アウト逆転もLCC開設などで座席増
発着枠拡大など海外旅行は過去にも増して行きやすい環境が整う
日本を訪れる外国人観光客が急増する一方で、海外旅行市場は、このところ足踏み状態です。インバウンドが日本人海外旅行者数を逆転、新たな時代が幕開けました。観光立国をめざす日本が、避けては通れない道ですが、だからこそイン・アウトの双方向交流が強く叫ばれています。LCC新路線開設も加速度的で、就航路線もネットワークが広がり、海外旅行はますます身近になっています。
2016年はディープな安・深・短
中立国や添乗員付きツアーがキーワード
海外旅行は円安の影響もあり、安くて、ディープで、期間短めの「安・深・短(あん・しん・たん)」が、引き続きキーワードに。例えばローカルの人と交流して、そこでしかできない体験をする――。民族衣装を着て撮影をしてみたり、ローカルフードを手習いできる料理教室に参加するなど、単なる物見遊山とは違った過ごし方が人気です。去る2015年8月、タイのバンコクで発生した自爆テロ事件、そして11月のフランス・パリ同時多発テロ事件は、いずれも人気の観光地が狙われただけに世界を震撼させました。年末年始はヨーロッパ方面を中心に、海外旅行のキャンセルが相次いだのは記憶に新しいところです。
そうしたなか、旅の目的地として注目されるのが、中立的な立場を貫く国々です。永世中立国のスイスや、英国連邦のカナダ、オーストラリア、ニュージーランドあたりが注目株。安心・安全の旅を求めて、個人ではなく旅行会社が提供するパッケージツアーを選ぶ人が、心なしか増えています。添乗員付きのツアーを、あらためて見直す動きも。治安が懸念されたエジプトや、経済危機にあったギリシャには、そうしたスルーエスコート付のツアー客が戻り始めていて、今年の大きなポイントになりそうです。
今年は、どこに行こうかな。2016年ココが気になる海外旅行先ランキングを発表します。