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新型シエンタ登場!気になるスペックを徹底解説

トヨタ・シエンタがフルモデルチェンジ。新型シエンタは最も小さいクラスの3列シート7人乗りのミニバンであるが、最近のトヨタとしては珍しく全ての必要要件を満たしている。そんな新型シエンタの気になるスペックを徹底解説する。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

注目すべきは「低燃費パワーユニット」と「事故を起こさない装備」

新型シエンタ

トヨタのコンパクトクラス3列シート7人乗りミニバン「シエンタ」がフルモデルチェンジ

トヨタ・シエンタがフルモデルチェンジした。シエンタはホンダ・フリードと共に現時点で最も小さいクラスの3列シート7人乗りのミニバンである。いや、フリードの場合、フルモデルチェンジを間近に控えていることもあり、多くの人は新型シエンタをメインに考えていることだろう。

基本スペックを見ると、最近のトヨタとしては珍しく全ての必要要件を満たしている。直近の必要要件、つまり低燃費パワーユニットと、自動ブレーキに代表される「事故を起こさないための装備」だ。新しいシエンタのスペックを見ると、ハイブリッド&最新の自動ブレーキが選べる。

まずハイブリッドから。シエンタに搭載されているのはアクアなどに採用されている1.5リッタータイプ。JC08モード燃費で27.2km/Lというスペックを持つ。都市部ならカタログデータの70%くらいだろう。流れの良い道で80%というトヨタ式ハイブリッドの方程式を当てはめれば19km/Lの21.8km/L程度か。

ただ車重が1380kgと重く、空気抵抗も大きいため、長い登り坂や高速道路の追い越し車線などで頑張ると、イッキに燃費悪くなると思う。アップダウンが多い山間部や、降雪地域や寒冷地域で使うというような人は、普通の1.5リッターエンジンを考えた方がいいかもしれません。

ハイブリッドと普通のガソリエンジンとの金額差は『G』グレードで35万円。最近の流れを見ると「迷ったらハイブリッド」という人が多いけれど、使用環境によっては普通のガソリンエンジンが有利なことも少なくない。新型シエンタもジックリ考えた方が良いモデルのひとつ。

サイド&カーテンエアバッグ装着はおすすめ!側面衝突の安全性が向上

新型シエンタ

3列目シートの居住性は先代よりも改善!


自動ブレーキ『セーフティセンスC』は全グレードに5万4000円で設定される。赤外線レーザーと単眼カメラを組み合わせたシステムで、クラウンやレクサスGSなどに使われているシステムよりずっと高い性能を持つ。「最低必要となる性能」はクリア出来ています。総合評価すれば△。

大雑把に言って、停止している車両に追突するような事故は50km/h以下なら未然に防げる可能性大。ちなみに歩行者を感知しての自動ブレーキ制御は無い(歩行者に対応出来ていれば、総合評価○になる)。ただ相応の効果は期待出来るため、新型シエンタを買うならぜひ装着を。

あわせて4万8600円のサイド&カーテンエアバッグもおすすめてしておく。3列目シートの側面までカバー出来ているから、日本車最大の弱点である側面からの衝突時の安全性が飛躍的に向上する(死亡事故が軽いケガくらいになることも少なくない)。安全はプライスレスです。

新型シエンタ

ハイブリッドか、ガソリンかは、じっくり検討したほうが良さそう


肝心の使い勝手だけれど、3列目シートの居住性は「無理すれば使えた」程度だった先代シエンタより改善されており「我慢すれば座れる」程度になった。もちろん大柄な成人男性だと使い物にならない。このあたり、ディーラーで実車を確認していただきたいと思う。試乗レポートは近々。

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