TOYOTA(トヨタ)/トヨタの車種情報・試乗レビュー

これがホントの街に溶け込むクルマ トヨタ カローラ

新しく生まれ変わった新型カローラ。1.3リッターの『アクシオ』(4ドア)と、1.8リッター『フィールダー』を試乗することができたので、そのレポートをお届けしよう。新型カローラの真髄を味わうためには、それなりの人生経験が必要のようだ。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

究極の普遍デザイン!?

実はシニア層におすすめ!? 新型カローラ・アクシオ」で「シニア層におすすめ」と紹介した新型カローラに試乗した。と言っても、売れ筋となる1.5リッターエンジン+CVT搭載のグレードは少し遅れるとのこと。1.3リッターの『アクシオ』(4ドア)と、1.8リッター『フィールダー』のレポートからお届けしたい。
いい意味でデザインがまったく気にならないというのは、凄いの一言に尽きる

いい意味でデザインがまったく気にならないというのは、凄いの一言に尽きる


まず「実車を見た感じ」だけれど、想像していた以上の「普通ですね感」に驚いた。試乗するまで「地味」とか「あまりバランスが良くない」と思っていたけれど、極端なことを言えば、「スタイルなど全く気にならない」のである。表現方法を変えれば道具に徹しているオーラを出してます。

今まで新型車を見て「デザインが全く気にならなかった」という記憶など無い。ある意味、「凄いな!」と感心しきり。おそらくカローラを買うユーザーの多くも、カッコ良いとか悪いなんて考えないと思う。「街に溶け込むコンセプト」でデザインされていたなら、いろんな意味で大したもんです。

一方、シートに座ると「おお!」。1.3リッターなのに、ベージュの布張りダッシュボードだったりする。ウッド調パネルより車格にあっており好ましい。ハンドルは革巻きだし、シートの素材も柔らかくて質感が高く、これまた1.3リッター車と思えない仕上がり具合。
メーターには識別しやすい文字を使い、つかみやすいL字型ロングプルドアハンドルを採用している

メーターには識別しやすい文字を使い、つかみやすいL字型ロングプルドアハンドルを採用している


Dレンジにシフトして走り出すと、1.3リッターで十分といった動力性能を確保できている。走りも良さや悪さを持たず、極めて普通。台場の周囲を走ってみたが、無段変速CVTなのでスムースだし、燃費も良い。アイドリングストップが付いていない1.3リッターすら、15km/L前後走ってしまう。

乗り心地は中庸。格下のヴィッツよりマイルドで、厳密に評価すれば多少ピョコピョコしているものの、プリウスよりずっと穏やか。加えて適当にシャープだから、シニアも運転しやすいんじゃなかろうか。試乗し終わって何の印象も残らなかった、というあたりは開発の狙い通りかと。

1.8リッターエンジン(1.5トン級のミニバンで使われる排気量)を搭載するフィールダーに乗り換えると、よりパワフル。1160kgという車重に対し、エンジンは140馬力もある! 軽くアクセル踏むだけでグイグイ加速してくれます。乗り心地もフィールダーの方が少し上質。
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