逮捕者も出ている遠隔操作アプリ「Cerberus」
CerberusはセキュリティアプリとしてPlayストアで今でも配布されています
「Cerberus」はスマホを盗難・紛失した際にPCから端末の現在地を調べたり、ロックする遠隔操作アプリです。端末の初期化、音声録音、写真撮影、通話履歴の取得など多くの操作をPCから行えるので、インストールしてあればスマホを失くしてしまったときでも心強いです。また、子供や老人のスマホにインストールしておけば、現在地を簡単に把握できるため安心です。
Cerberusを使うとスマホの現在地がPCのブラウザから簡単に確認できます
写真撮影や音声の録音などさまざまな操作をブラウザ上から行えます。端末のロックもできるので安心です
以上のようにCerberusは正しく使えばとても便利なのですが、最近、このアプリを他人のスマホに無断でインストールし、ストーカー行為に利用する人が増えています。たしかに現在地を把握でき、写真撮影や音声録音までできてしまうのではストーカー行為にピッタリですね……。恐ろしいことです。実際にCerberusの被害者は続々と登場しており、逮捕者も出ています。
「Cerberus」はアプリ一覧に表示されないので注意
今やCerberusはAndroidユーザーがもっとも注意すべきアプリです。知らないうちに仕込まれている可能性もありますので、Cerberusがインストールされていないか一度確認してみましょう。Androidではインストールしたアプリはアプリ一覧(ドロワー)に表示されます。これはCerberusも同じなので、もし、アプリ一覧にCerberusのアイコンがあるなら疑うことなく無断インストールされています。
Cerberusもインストール直後はアプリ一覧にアイコンが表示されます
しかし、実は単純にアプリ一覧でCerberusのアイコンが見つかる人は稀です。というのも、Cerberusにはアプリ一覧からアイコンを隠す機能があるからです。したがって、アプリ一覧にCerberusのアイコンがないからといって安心してはいけません。
アプリ一覧にCerberusのアイコンがなかった場合は、スマホの設定画面から「アプリ」を開いてみましょう。ここにはアプリ一覧に表示されないアプリもバッチリ表示されます。ここにCerberusのアイコンがなければCerberusは無断インストールされていません。安心して大丈夫です。
Cerberusの設定画面で「アプリ一覧画面から隠す」にチェックされると、アプリ一覧にアイコンが表示されなくなります
スマホの設定画面で「アプリ」を開き、「Cerberus」という項目があれば無断インストールされています