奥様の実家に近い地域に見つけたのは、低層マンションに挟まれた間口約4m、奥行き約13mの16坪の土地。ここに、空間同士がつながり面積の数値以上の広がりを感じられる、木造3階建ての家が建ちました。
大きな窓の白い家
1. 北向きの正面。外壁はサイディングを横方向に張っている。写真:石井 大 |
2. 2階の西側に見通しの良い大きな窓がある。正面以外の外壁はサイディングを縦方向に張っている。写真:石井 大 |
3. 模型でK邸の断面を見る。階段を中心に南北に部屋が分かれる。 |
4. ガレージの奥のモルタルの玄関。右は倉庫とロフト。写真:石井 大 |
5. ロフトの広さは約1.5帖、天井高は約1m。 |
最寄りの駅から徒歩10分、起伏のある大通りの先に続く路地に面して、スリムな白い建物が建っています。正面に立ってまず目を惹くのが、2階の正方形のフィックスの浅い出窓とその奥に見える筋交いです。
一見邪魔に見える筋交いは、この家を成り立たせている欠くことのできない大切な構造材なのです。
◆建築データと建築家プロフィール