水沢 真の恋愛コラム

なぜ人は嫉妬に苦しむのか?

有名なシェイクスピアのオセロで表現されている「愛に溺れながらも疑惑が頭をもたげ、疑いつつも激しく愛する」というのは愛と嫉妬が表裏一体なことからきているもの。焼きもち、怒り、苦しみ…、嫉妬はなぜ生まれるのか?そしてその嫉妬心は無くなることがあるのか?嫉妬が表面化しやすい浮気の問題と合わせてお伝えします。

水沢 真

執筆者:水沢 真

恋愛ガイド

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嫉妬は愛情と苦しみの裏腹一体の感情

嫉妬は愛情と表裏一体の感情。献身的に尽くし過ぎるほどに愛情より嫉妬が大きくなっていく

嫉妬は愛情と表裏一体の感情。献身的に尽くし過ぎるほどに愛情より嫉妬が大きくなっていく

人が誰かを好きになると、愛する気持ちとは裏腹に「嫉妬」の感情が芽生えやすくなります。特に恋愛での「嫉妬」は、自分が知らない好きな人を取り巻く人間関係への嫉妬、あるいは自分を取り囲む友人やその他の人との対人関係に多く存在しやすいものです。

嫉妬は愛する気持ちと比例して増幅しがちで、相手に対して妬みや苦しみ、怒り、孤独感など様々な感情を抱きやすい状態となります。特に一筋縄ではいかない恋愛をしている人――例えば、三角関係や略奪愛、あるいは浮気など――、二人の関係に第三者が介入することで、より自分自身の中に嫉妬心を抱かせる原因となっていないでしょうか?

献身的過ぎる愛情は愛を失う

好きな人といつまでも相思相愛でいられるようにと、相手に献身的に尽くすこともあるでしょう。しかし、無意識に「尽くし過ぎ」に変わっていませんか?

「愛されたい」という願望から相手の好みに合わせたり、相手の言動を細かくチェックしては、本来的には受容しにくい言葉や行動すらも受け入れようと努力したり…。とにかく相手に献身的に尽くすことで、相手に自分の存在と好意を承認させていると、やがては相手と同じように考え、動くことを選ぶようになります。

恋愛する双方が、各個人の許容範囲で言動や感情のやり取り、コミュニケーションを行っているうちは、相手に対する愛情の深さが上回り、上手くいっている状態が継続します。

ですが、自分の受容範囲を超え、自分らしさを失うほどに相手に合わせたり、相手をコントロールするような域に入ってしまった恋愛は、どちらかが窮屈さを感じ始め、徐々に相手との距離を置こうとする傾向にあり、結果としてそれが破局にも繋がりやすくなってしまうのです。

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