乙女心を満足させる、美味しくてかわいい金沢女子旅のすすめ
「モノ」よりも「コト」を重視する女子旅。レトロとモダンが優雅に共存し、和洋が絶妙なさじ加減で調和している金沢には洗練された加賀料理や上品な和菓子、かわいい工芸雑貨に加えて魅力的な体験プログラムも充実。欲張り女子も満足すること間違いなしです。自然美を写し取った加賀友禅を小粋に着こなして金沢散策へ
城下町の風情が色濃く漂う花街や武家屋敷が残り、少し歩けば四季折々の花や樹木が美しく咲き誇る庭園に行きあたる金沢は着物がとても似合う街。市内にはアンティーク着物のレンタルショップや加賀友禅の着用体験ができる施設が点在し、どの施設も着物はもちろん、足袋・草履を含む一切の和装小物が準備されているので、旅行者でも気軽に体験できます(メイク・髪型は各自)。
加賀友禅であれば数十種類、それ以外の着物の場合は店にもよりますが、数百点から選ぶことが可能。各店それぞれプログラム内容が異なるので、予算や目的に合わせてご利用くださいね。
■加賀友禅着用体験(要予約)
住所:〒920-0932 金沢市小将町8-8
TEL:076-224-5511
開館時間:9:00~17:00
休館日:水曜日(祝日除く)、年末年始
体験料金:2000円~6000円(入館料310円込)
所要時間:20分~3時間
※夏季(7月~9月頃)は加賀友禅ゆかたレンタル(1泊4500円)もあり。
天下の名園を愛でながら、上品な抹茶と季節感溢れる上生菓子で一服
藩政時代より続く茶の湯が今なお盛んな金沢。コーヒー人気に押されているように見えて、加賀棒茶を始めとする日本茶も変わらず愛飲し、その両方を極上の和菓子と共にいただくというのが金沢っ子の定番スタイルです。
金沢で茶の湯体験ができるスポットは枚挙に暇がありませんが、おすすめは兼六園内にある時雨亭。
兼六園は5代藩主の前田綱紀が1676年(延宝4年)に時雨亭(当時は蓮池御亭)周辺を作庭したことから始まった、言わば兼六園の核とも呼べる建物ですが、残念ながら明治初期に取り壊しの憂き目に。
しかし、2000年(平成12年)に当時の平面図を元に忠実に再建され、気軽に茶の湯体験ができるスポットとして人気を集めています。
時雨亭で供される抹茶は前田家18代当主・前田利祐氏が命名したオリジナルブレンド「蓮池の香」、上生菓子も時雨亭オリジナルで季節によって変わり、全6種類。
一服した後はくれ縁に移動して美しい庭を好きなだけ眺めるもよし、建物内を存分に見学するもよし。兼六園は丁寧に見て回ると意外に時間がかかるので、足休めにもうってつけです。
■兼六園 時雨亭
住所:〒920-0936 金沢市兼六町1-5(兼六園内)
TEL:076-232-8841
利用時間:9:00~16:30(最終受付16:00)
休亭日:12月29日~1月3日
呈茶料金:抹茶(上生菓子付き)720円、煎茶(干菓子付き)310円
※兼六園入園料310円別途
モダンにデザインされた和の空間で加賀野菜のジュースを味わう
女子旅と言えば、やはり甘いスイーツは外せません。金沢には和洋を問わず、沢山の素敵なカフェがありますが、その中でも今回は乙女が喜ぶこと間違いなしのカフェを2軒ご紹介します。
まず1軒目は、金沢の観光名所トップ3に入るひがし茶屋街のメインストリートから1本裏手に入った通りにある、加賀野菜とフルーツを使ったフレッシュジュースのカフェ桃組。
江戸末期に建てられたお茶屋を改装した、紅柄格子が鮮やかな町家カフェで趣がありますが、内装はとてもスタイリッシュ。真っ白な壁に黒い漆で仕上げられた天井、シルバーのカウンターの前にはセンスのいいスツールが並び、外観とのギャップに度肝を抜かれます。
2階のギャラリースペースは朱塗りの壁に畳敷きという町家そのものなので、まさに伝統とモダンが一体化した面白いカフェです。
メニューはドリンクが中心で、スイーツはガトーショコラ、らくだケーキ(各630円)、和サンデー(1080円)の3種のみ。すべて自家製で和サンデー以外は数量限定なので、絶対にスイーツを食べたい!という人は早めに来店を。
メインのフレッシュジュースは旬の野菜と果物を使っているので毎月メニューが変わり、何度訪れても飽きません。梅の橋や天神橋など浅野川に架かる橋の名前が付けられているのも楽しく、飲んだ後には実際にその橋を渡ってみてはいかがでしょうか。
さらにすべてのドリンクににし茶屋街の人気甘納豆店かわむらの甘納豆が添えられており、種類は限られますが販売もしているので、かわむらファンにもおすすめのカフェです。
■桃組
住所:〒920-0831 金沢市東山1-12-11
TEL:076-252-8700
営業時間:10:00~夕暮れどき
定休日:火曜日