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1年を振り返ろう!家計総決算2014年版

2014年は、4月の消費増税や景気などの話題が多く、それだけ家計環境が大きく変化した年であったと言えるのではないでしょうか? 2014年の家計環境を「収入」「支出」「資金運用」という3つの視点で振り返りたいと思います。パートナーと1年の家計を振り返る際の参考にしてください。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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家計を「収入」「支出」「資金運用」という3つの視点で振り返る

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ふたりでする 1年の家計総決算!2014年版

2014年の「今年の漢字」として、「税」が選ばれました。「今年の漢字」は、1年の世相を表す字が選ばれるのですが、「お金」に関わる字が選ばれたのは意外でした。1年を振り返ってみると、4月の消費増税や景気などの話題が多く、それだけ家計環境が大きく変化した年であったと言えるのではないでしょうか? そこで、今回は、2014年の家計環境を「収入」「支出」「資金運用」という3つの視点で振り返りたいと思います。パートナーと1年の家計を振り返る参考にしてみてください。

2014年・家計の収入の状況

■収入面では、家計に追い風となった1年
まず、2014年の家計を収入面で振り返ってみましょう。厚生労働省の統計によると、毎月決まって支給する現金給与額は、前年比0.9%増加で、19.2万円(平成26年7月分の給与)、平成25年8月から平成26年7月に支払われた賞与などの特別に支給された現金給付は、前年比3.3%増加で、20.8万円(厚生労働省「平成26年毎月勤労統計調査特別調査」より)で、月例給与、一時金ともに上昇したという結果でした。大手企業では、夏季賞与は前年対比7.19%で86.7万円、冬季賞与は5.78%増加(経団連発表)で89.3万円となり、ボーナスの前年対比の上昇率では、1990年のバブル期以来の高水準となりました。アベノミクスによる景気回復という風潮に乗って(実際は、GDPはマイナス成長でした)、収入面でみると、家計にとって追い風となった1年でした。

※「平成26年毎月勤労統計調査特別調査」(厚生労働省)より、ガイド平野が作成。

※「平成26年毎月勤労統計調査特別調査」(厚生労働省)より、ガイド平野が作成。


世間では、家計の収入は増えたという結果でしたが、「我が家の場合は?」という視点で、家計の収入を振り返ってみましょう。1年間の収入が増えたかどうかは、昨年1年間の給与明細・賞与明細を合算して比較する方法と、源泉徴収票の給与・賞与の支払い金額を比較する方法があります。年収だけではなく、その内訳を比較するためにも、源泉徴収票よりも、給与・賞与明細を用いて比較する方法がお勧めです。

■収入の増減要因と、仕事への姿勢を振り返り、新年に備える
収入が増える要因としては、昇給や昇進などによって基本給が増えた、会社の業績が良くなってボーナスの支給率が上がった、忙しくなって残業が多くなった等々が考えられます。一方、収入が下がる要因としては、残業が減った、ボーナスが下がった、育児休職に入った等々が考えられます。

単に残業代やボーナスが多かった、少なかったということだけではなく、会社での仕事に対する取り組み姿勢や、それが収入に反映されているかどうかも、振り返ってみると良いでしょう。そうすれば、新年を気持ち新たにして、仕事に取り組めることでしょう。
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>>消費税増税で、家計はどのように対応した?

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