ナポリの現代アート美術館「マードレ(MADRE)」って?
正面の黄色い建物とコーデしている美術館MADREの玄関ドア (c)Ewa Kawamura
建物の右隣りあるこの教会は、ゴシック様式ですが、美術館の一部の窓からは、18世紀の建築家フェルディナンド・サンフェリーチェのデザインした妖艶で素晴らしいバロック様式の回廊部分が垣間見えます。また反対方向の窓からは、ナポリの下町らしい建物の壁や洗濯物も目に飛びこみ、現代アート美術館であるために、内部とギャップのある窓の外の景色までもが、急にアートに見えてきてしまいそうです。 美術館の中庭部分には、時期によっては面白いインスタレーションが展示されていることも。
ナポリらしい作品と世界的アーティストの共演!
フランチェスコ・クレメンテによる壁画「Ab Ovo」(c)Ewa Kawamura
世界的アーティストでは、ジェフ・クーンズ(1955-)、アニッシュ・カプーア (1954-)、リチャード・ロング(1945-)、イアニス・クネリス(1936-)、ソル・ルウィット(1928-2007)らの作品が、常設展示になっています。美術館の建物そのものは、19世紀の建物のリノベーションですが、2007年に拡張された展示室は、ポルトガルの有名建築家アルヴァロ・シザが手掛けています。
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■MADRE(ドンナレジーナ現代美術館、通称マードレ)
見学時間:10:00~19:30(火・日を除く月~土)、10:00~20:00(日)
休館日:火曜日
住所: Via Settembrini 79, 80139 Napoli
TEL:+39.081.193.13.016
アクセス:地下鉄カヴール(Cavour)駅より徒歩5分