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半年先まで満員!?レストラン列車「TOHOKU EMOTION」

東北レストラン鉄道「TOHOKU EMOTION」が大人気だ。噂が噂を呼び、半年先まで満席状態が続く。ツアーに申し込まない限り乗車できないのだが、募集と同時に締め切ってしまうとか。特別仕様の専用車両で、地元の幸を素材にリッチな雰囲気で、太平洋の雄大な車窓を眺めながらのランチタイム。幸運にもツアーに参加できたので、その乗車体験をレポートしよう

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

レストラン列車「TOHOKU EMOTION」とは?

TOHOKU EMOTION

白い列車「TOHOKU EMOTION」

レストラン列車「TOHOKU EMOTION」は、全席テーブル席で、その名の通り車内で飲食をする列車だ。3両編成のうち、真ん中の車両は厨房のみで座席はなく、席は両端の1号車(八戸寄り)と3号車(久慈寄り)のみである。そのうち1号車は、すべて4人用コンパートメント(個室)、3号車はオープンダイニング車両で、海側が4人席、山側が2人席となっている。
ロゴ

TOHOKU EMOTIONのロゴ


列車が走行するのは、東北新幹線八戸駅から分岐するJR八戸線の全線である八戸と久慈間。片道1時間45分ほどの行程だ。八戸発久慈行はランチのコース料理が供され、午前11時過ぎに出発して午後1時前に到着、復路の久慈発八戸行きはデザートがメインのティータイムで、午後2時20分ごろ久慈を出て、4時頃に八戸に戻ってくるダイヤである。往復でコース料理とティータイムを楽しめるが、ツアーによっては、どちらかのみということもある。駅の窓口で乗車券は販売しないので、列車に乗るだけというのは不可で、あくまで貸切団体列車なのだ。「TOHOKU EMOTION」に乗るツアーに申し込む以外の方法はない。

「TOHOKU EMOTION」、出発進行!!

TOHOKU EMOTION

八戸駅で出発を待つTOHOKU EMOTION

八戸駅1番線ホ-ムに「TOHOKU EMOTION」が横付けされていた。白いディーゼルカー3両編成。元々は東北地方の非電化ローカル線用だった車両を改造したもので、デザインは新幹線車両E6系、E7系、SL銀河用旅客車両などを手掛けた奥山清行氏が担当している。
車内へ

赤絨毯を踏みしめながら車内へ

入口は2号車ドアの1か所のみ。ホームには赤絨毯が敷かれ、ドアの上部にはキャノピーというひさしが取り付けられている。これは雨よけとなると同時に、高級レストランの玄関をもイメージした飾りで、乗車が完了するとたたまれる。また、係員が「BON VOYAGE いってらっしゃい」という横断幕を掲げて見送ってくれる。乗車すると、厨房脇の通路を通って、指定された席に向かう。
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