黄熱病のイエローカードについて
予防接種済みの証明書、イエローカード
考慮が必要な病気は黄熱病。といっても、ケニア自体が黄熱病の流行国なのではなく、感染危険国を経由してケニアに入国する場合にイエローカードの提示が必要となります。日本からのアクセスの場合、ドバイ、カタールなどの北周りで入国するのなら予防接種は必要ありませんが、タイ、インドなど南周りで入国する際には必要となります。また、ケニアと同時にタンザニアやウガンダを旅行する場合も、イエローカードの提示が求められます。
北周りでの入国なら基本的にイエローカードは必要ありませんが、病気はいつ流行するかなどの予測はできず流動的。出発前に必ず最新の情報をご確認ください。また、近くの検疫所等で専門医に相談してから渡航されることを強くおすすめします。
※予防接種は接種後10日目から有効となっています。イエローカードが必要な場合は、10日以上前には接種を済ませるように注意しておきましょう。詳しくは検疫所のホームページをご参照にしてください。
厚生労働省検疫所ホームぺージ「黄熱病について」
※ケニアは「黄熱病リスク国」。流行国ではないものの、感染の危険がゼロという意味ではありません。
マラリアの予防薬について
マラリアの予防薬メフロキン。薬を服用している旨が、日本語、英語、スペイン語で書かれた“服薬告知書”付き
※詳しくは検疫所ホームページをご参考にしてください。
厚生労働省検疫所ホームページ「マラリアについて」
サファリを目的とした旅行ならば、標高が高い草原にマラリアを媒介するハマダラ蚊はあまり多くないため、必要以上に恐れることはありませんが、湖畔など蚊が多い地方や、標高が低く蒸し暑い海岸地方を旅行する場合は特に注意が必要です。
もっとも大切なことは、とにかく蚊に刺されないようにすること。ハマダラ蚊は主に陽が沈んでから活動するので、夜になったら皮膚の露出を少なくすること、虫除けスプレーなどで蚊を寄せ付けないことで予防しましょう。ロッジの部屋には蚊帳があるので、早めにセットしておくと安心です。
マラリアは発病すると激しい悪寒や発熱、頭痛などの症状が出て、重症化すると死に至る恐ろしい病気です。重症化のリスクを減らすためにも、疑われる症状が出た場合は、迷わず速やかに病院へ行きましょう。帰国後に症状が出て受診する場合は、風邪と誤診されてしまう恐れがあるので、ケニアを旅行した旨を伝えましょう。また薬を服用している場合は薬名と、いつから服用しているかなども伝えるように。
※虫除けスプレーを持っていく場合、ガスタイプのものは飛行機に載せられないので注意してください。