家具デザインから建築へ、国外で初めて紹介される建築家:ピエール・シャロー
久々に興奮した展覧会だった。それは、20世紀前半に建築界に革命を起こしたピエール・シャロー(1883~1950)を日本で初めて本格的に紹介する回顧展。
7/26から東京・パナソニック 汐留ミュージアムで開催された『建築家ピエール・シャローとガラスの家』だ。わずか10年間という短い活動期間と斬新な作品郡を通して近代建築、インテリアデザイン、家具デザインに影響を及ぼした彼の足跡をたどっている。
特に椅子やテーブル、照明器具などの家具デザインに興味のあるファニチャーイスト(家具大好き人間)にとっては、パリから運んだ家具の数々に感激するだろう。実際ボクは、釘付けになった。
正直言ってピエール・シャローについて、ボクはあまり知らなかった。情報が少ない所為もある。
回顧展開催に合わせて来日し、本展の監修者でパリ国立近代美術館主任学装員のオリヴィエ・サンカルブル氏も、「まだ謎の部分が多い」と解説している。
国外で初めて紹介されるピエール・シャローの家具作品、ドローイング(図面やスケッチ)もウ~ンと唸ってしまった。
回顧展の会場風景を通して知られざるフランスの建築家:ピエール・シャローの感動を、とくに家具デザインについては、肝いりの寄り画像でお伝えします。
オープニングでは、汐留ミュージアム学芸員の大村理恵子氏が本展開催の経緯を説明し、サンカルブル氏が夫々の作品を前でシャローのデザイン活動を解説するスタイルで始まった。
ご紹介する内容は、サンカルブル氏が語った内容をもとに綴ります。