子育て支援を目的とした定期預金は最大で金利差250倍も!
子育て真っ最中、もしくは近々出産されるというご家庭では、貯蓄は家計の最重要課題。しかし、2019年の消費税10%への増税、さらに追い打ちをかけた2020年の新型コロナウイルスの感染拡大による景気の冷え込み。これをカバーするには、たとえば小遣いを大幅カット、あるいは食費やレジャー費を減らす、といった大胆な(あるいはストレスが溜まるような)家計改革が必要と考えている世帯もあるでしょう。ここで紹介したいのは、そういう努力とは別に、条件が合えばぜひ実践してほしい、子育て支援を目的とした定期預金の利用です。その利用条件は「18歳以下の子どもを扶養している」(20歳以下、15歳以下、また妊娠中から利用可能という商品もある)というもの。つまり、子育てや教育費で何かと支出の多い世帯を対象とした定期預金ということです。
これら商品の特徴は何といっても、金利が一般の定期預金より大きく有利なこと。金利設定は、預入時の定期預金等の店頭表示金利に上乗せするという形です。メガバンクのスーパー定期が金利0.002%なのに対し、子育て支援定期は低くても0.2%程度が一般的。条件によっては0.5%にもなる商品もあります(表参照)。
金融機関を利用するとさらに金利アップ
一口に「子育て支援定期預金」と言っても、その内容は一様ではありません。まとまった額を一度に預ける定期預金型もありますが、主流は毎月一定額を積み立てる積立定期型。月5000円程度から利用できますので、家計に無理がなく、利用するハードルが低くなるはず。対象となる子どもの人数が増えると金利がアップする、あるいは人数に関係なく有利な金利が設定されています。預け入れ期間は、最長5年というのが多いようです。また、さらに細かく金利等を設定している商品もあります。コザ信用金庫「子育て応援定期積金」は子どもの人数に加え、給与振込または住宅ローンの利用があれば、それぞれ金利が0.1%上乗せされます(両方利用なら0.2%)。米沢信用金庫「子育て応援定期積金 Smile」は、同金庫に児童手当振込の口座があればさらに金利0.1%の上乗せとなり、有利です。
金利以外に特典を設けている商品としては、鳥取信用金庫「子宝積立2」があります。利用者には金利上乗せの他、3年ごとに図書カード500円、契約世帯に新たに子どもが誕生したら3000円の商品券がプレゼントされます。
ともあれ、意外と近くの信用金庫や地銀で取り扱っているかもしれません。子育て世帯の人はぜひ調べてみてください。
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