MacBookに外付けHDDが必要な理由
現在、記憶装置にSSDを採用しているMacノートは、MacBook Air(以下MBA)とMacBook Pro with Retinaディスプレイ(MBPR)の2モデル。ともにMacの人気を牽引する存在ですが、初めてのMacとして、あるいはデスクトップの買い替えとしてメインマシンに据える場合、標準的なモデルで128~512GBとやや心許ない容量がネックです。大容量でも安価な代わりに読み書きが遅いHDDに対し、読み書きが速い代わりに小容量でも高価なSSD。アップルのオンラインストアでは、MBPRの一部のモデルを1TBにカスタマイズすることもできますが、その追加料金は5万1500~8万200円と、もう1台iPadやMacBookが買えるほど高額です。
容量は増やしたいけど、先立つものがない。
そんな方におすすめなのが、外付けHDDです。
そもそも昨今、音楽や写真、動画などコンテンツのデータ容量はどんどん大きくなる傾向にあります。音楽だとCDやスタジオレコーディングそのままの非圧縮音源、写真だとデジタル一眼レフや高級コンデジで撮影したRAWデータ、動画の重さは言わずもがな。こうした大きいデータはプロだけではなく、普通の音楽好きやカメラ好きが普通に扱う時代になっているのです。
そう考えると、たとえ1TBでも安心はできません。筆者も4年前に1TB(HDD)のiMacを購入しましたが、すぐに容量不足に陥り2TBの外付けHDDを追加。近ごろそれも満杯に迫る始末です。
であればMacBook購入時に高価な大容量SSDモデルを選ぶのはナンセンス。逆にMacBook搭載のSSDは小容量に抑え、余った予算で外付けの大容量HDDを用意し、大きなデータを放り込むのがスマートと言えましょう。いずれにせよ、万が一のクラッシュやマシンの引っ越しに備え、バックアップを取っておけるMacの「TimeMachine機能」を利用するには外部ストレージが必要です。これらを踏まえると、MacBookの初期コストには外付けHDDの購入予算を組み込んでおくべき、と言えるのです。
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