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『47RONIN』と敵討ち映画3選

ハリウッドが描いた忠臣蔵映画『47RONIN』は、出来上がりが心配されていましたが、意外と楽しいアクションファンタジーに仕上がっています。で、忠臣蔵といえば敵討ち!というわけで、『47RONIN』も入れて敵討ち映画をプチ特集してみました。『オールド・ボーイ』『イングロリアス・バスターズ』など復讐劇はおもしろいですよ!

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

キアヌ・リーブス主演作『47RONIN』は正しい忠臣蔵とは言い難い作品ですが、敵討ちという忠臣蔵の核はしっかり守られたアクションファンタジーです。
日本で大々的にワールドプレミアが開催され、報道されていたのでご存じの方も多いでしょう。興行成績がイマイチ大ヒットに結びついていないのが残念。大勢で突っ込みながら見るのに最適な楽しい映画なんですけどねえ~。

そこで、今回は『47RONIN』と敵討ち映画をご紹介。単独、トリオ、集団と3つに分けてみました。

敵討ちファンタジー映画『47RONIN』

『47RONIN』(2013年度作品)
『47RONIN』

製作費約180億円、公開遅れに遅れた問題児映画ですが、けっこう楽しいよ


吉良上野介(浅野忠信)と妖術使いのミヅキ(菊地凜子)の罠により、吉良を斬りつけた罪で切腹を命じられた浅野内匠頭(田中泯)。かつて浅野に命を助けられ、その娘ミカ(柴咲コウ)と恋仲になった混血のカイ(キアヌ・リーブス)は、大石内蔵助(真田宏之)ら赤穂浪士とともに吉良への復讐を誓う……。

ストーリーは忠臣蔵なのですが、妖術使いのミヅキとモンスターたちがガラリと別世界を創り上げています。そもそも舞台設定も日本というより異国だし、着物も「着物?」と首をかしげる物だし、時代劇なのに全員英語で会話というのも違和感ありありですからね。そこを思い切り楽しむのがよいかと。「こんなの忠臣蔵じゃない!」とムキにならずに「面白い物を作ったなあ」と、肩の力を抜いて突っ込みながら見るのが、この映画にふさわしい鑑賞スタンスです。

リンシュ監督がこだわりまくった特撮で製作費は約180億円に膨れ上がり「回収できない!」と業界は大騒ぎですが、逆に製作費約180億円の映画を見るのだ!と思えば、それもまたネタになりそうですよ。

『47RONIN』

キアヌ、武士道を全うしています。必見!

監督: カール・リンシュ
出演: キアヌ・リーブス、真田広之、浅野忠信、菊地凛子、柴咲コウ、赤西仁、田中泯、 ケイリー=ヒロユキ・タガワほか

※次のページでは単独敵討ちの韓国映画『オールド・ボーイ』をご紹介!

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