ハンブルクのカルトなお土産、ザンクトパウリ・グッズ

お洒落でクール！ サッカー界の異端児「FC ザンクトパウリ」のグッズ

ハンブルクのサッカークラブ、「FCザンクトパウリ」をご存じでしょうか。日本では、ハンブルクのクラブといえば、かつて高原選手が所属していたハンブルガーSVの方が知られているかもしれませんね。ドイツのブンデスリーガ創立以来、一度も1部から降格したことのない唯一のクラブであるハンブルガーSVに対して、ザンクトパウリは1～3部をいったりきたりしつつ、現在は2部で戦っているクラブ。にもかかわらず、地元ハンブルクばかりかドイツ国内でも有数の人気を誇り、世界中に約2000万人もの熱いサポーターを持つという人気クラブなのです。
その人気の理由は、クラブの異色さにあります。そう、とっても「変わっている」クラブなんです。まず、シンボルマークからして、「ドクロ」です。昨今なにかと話題のパイレーツですが、ザンクトパウリはずうっと前からこのマーク。そしてホームグラウンドは、ビートルズが下積み生活を送ったことでも有名な、歓楽街レーパーバーンのすぐそば。この辺りは、かつて労働者階級や学生が多く住み、市民運動が活発だった背景もあって、「自由とオルタナティブの象徴」となっているエリアです。

さらに、社会貢献に対する意識の高さもこのクラブの大きな特徴。人種や階級、セクシャリティなどによる差別問題に取り組んでいるザンクトパウリは、性の多様性への支持を象徴するレインボーフラッグをスタジアムに掲げています。そのほかにもいろんなユニークな試みを行っていて、2006年には「FIFI WILD CUP（FIFA WORLD CUPをもじっているのですね）」と題して、FIFAに所属していないチベットやグリーンランドを招いてサッカー大会を開催。自らも「ザンクトパウリ共和国」として出場するなど、ユーモアたっぷりのクラブです。

……と、前置きが長くなってしまいましたが、このクラブの背景を知ってこそ、サポーターグッズの魅力も増すというもの。サッカークラブのグッズというと、デザインは二の次なものが多いですが、ザンクトパウリはグッズの面でも異色さが際立っており、サッカークラブとは思えないほどクールです。ピンバッジ（1ユーロ～）や文房具、エコバッグといったプチプラ商品から、Tシャツ（約20ユーロ～）やパーカー、バッグに靴など、サッカーファンでなくとも思わず欲しくなってしまうクールなファッションアイテム、 湯たんぽにクリスマスのオーナメント、ドクロの焼き印が付くトースターといったおもしろグッズまでがずらり。ファンショップというよりも、お洒落なセレクトショップのような雰囲気です。

スタジアム＆ファンショップがあるザンクトパウリ地区～シャンツェン地区一帯は、個性的なショップやカフェが集まる人気のエリア。お買い物の後は、ぜひこのあたりをのんびり散歩して、自由でオルタナティブな空気を感じてみてくださいね。

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＜DATA＞
■FC ST. PAULI Fan-Shop
住所：Auf dem Heiligengeistfeld（スタジアムの南側に隣接）※Reeperbahn 63にも支店があります
TEL：040-519 009 100
営業時間：月～土10:00～18:00 水10:00～15:00
アクセス：UバーンST. PAULI駅から徒歩1分