半年前から予約が入る人気タイトルが、発売1ヶ月またずに7割引き
人気だった……はずなのに
ジョジョASBの発売初週の売上は約39万本、歴代のPS3用タイトルの中でも10本の指に入る好スタートです。しかし、発売直後、状況は一変します。39万本もの売上を叩き出したタイトルの価格が、どんどん下がっていったのです。希望小売価格7,980円があっという間に、6,000円、5,000円、2週間もすれば半額の4,000円程度で売られるところも多く見られました。2013年9月18日現在で、大手ネット通販のAmazonの価格を見ると、約7割引きの2,590円です。
なんでこれほどまでの短期間に価格が下がってしまったのでしょうか。人気があると踏んで出荷し過ぎたのでしょうか? 実は、そうではないんですね。問題はいくつかありますが、最も大きな失敗は、オンラインサービスによる課金システムにありました。なんでオンラインサービスの課金システムで、パッケージの店頭価格が下がるのか、お話していきたいと思います。
ユーザーの逆鱗に触れた課金システム
スピードワゴンのこの台詞にポルナレフ状態になった人も少なくないでしょう
しかしこのキャンペーンモード、プレイしようとすると違和感のある説明がでます。「このモードは、エネルギーが溜まっている分だけ、 無料で遊べちまうんだ!」無料で遊べちまうんだ? エネルギーが溜まっている分だけ? なんとも不可解な説明です。
簡単に言ってしまえば、エネルギーが溜まっていないと遊べないモードで、連続して遊ぶには別途課金が必要、ということです。
コンピューターと1回対戦するのにエネルギーが1つ必要で、エネルギーは1個溜めるのに20分かかります。最大10個まで溜められますが、それを使いきってしまうと、次の対戦は20分後ということになります。またエネルギーが切れた状態から最大の10個まで溜めようと思えば3時間20分程かかる計算です。そんなに待ってられないということであれば、お金を払ってエネルギーをチャージするアイテムを買うこともできると、こういう仕組みになっているんですね。
キャンペーンモードは、コンピューターとの対戦を繰り返すとランダムでボスが登場、ボスとの対戦に勝利すると、対戦時とは別に設定されたボスの体力を削ることができます。何度も対戦に勝利してこの体力を削ることができれば特別なカスタマイズメダルがもらえます。ボスは1度現れれば10分間は連続で登場する仕組み。また、対戦時にエネルギーをたくさん賭けることによって、一度の勝利でボスの体力をいっぺんに削ることもできます。つまり、何度も対戦をして、ボスの登場を待ち、エネルギーを使ってボスの体力を削る、エネルギーが無くなったら3時間20分程待つか、お金を使ってチャージしましょうと、こういうことです。
ちなみに、ボスはたくさんいて、それぞれに体力が設定され、倒した時に手に入るカスタマイズメダルもボスごとに違います。課金せずにカスタマイズメダルを全部収集しようなんて思うと、途方もなく時間がかかるように設定されていて、それだけでガックリ来てしまいます。
しかもことさら問題だったのは、このキャンペーンモードについて、事前に詳しい情報を公開していなかったことでした。