大前提! 自由研究をまとめる前にまずは課題を確認
自由研究のまとめ方のコツを押さえ、お子さんの頑張りや研究成果が伝わるよう親はサポートしてあげましょう
小学生や中学生の夏休みの宿題であれば、宿題の一覧か科目ごとに出されたプリントで、課題とその条件が提示されるはず。内容・大きさ・量・必ず書かなければならないことなど、決して外せない要件が書かれています。逆に言うと、どんなに良い研究であっても、その要件から外れた時点で、再提出や評価の対象外となってしまう恐れもあります。
まとめを始める前に、もう一度スタートに戻り、課題を確認しましょう。
<目次>
自由研究まとめ方ポイント1― 何のためにまとめるか?
小学生の夏休み・自由研究テーマに……割れないしゃぼん玉、どうやったらできるかな?
つまり、誰が見ても分かるように自由研究をまとめるのが大切なのです。
具体的には……
- その分野に詳しくない人が見ても分かるように、必要な事項を、順を追って書く
- 特に実験や観察については、見た人が同じようにできるよう、条件や道具を過不足なく書き込む
自由研究のまとめポイント2― どうやってまとめるか?
自由研究結果のまとめの形は、レポート用紙だけではありません。まとめやすい方法は何か、どうやって発表するのが効果的か、また、どうやってまとめれば自分の研究結果が伝わりやすいか、よく考えてみましょう。
代表的な自由研究のまとめ方と特徴は次の通りです。
- 模造紙
自由研究の取り組み全体が一目で見渡せるので、掲示板風にしたり新聞風にしたりと、見せ方が工夫できる(詳しくは 「自由研究に役立つ!キラリと光る模造紙のまとめ方」) - レポート用紙・ノート
自由研究の取り組みをじっくり読んでもらいたいものに適している。観察日記・マンガなどに - スケッチブック
色がきれいに出せるため、図やスケッチを多く書き込む場合に良い - スクラップブック
新聞記事などのコピーを多く貼るものに適している - アルバム
写真・押し花・料理など、写真や薄いものを貼り込む資料が多い場合に良い - 立体作品
標本や地形の模型など。レポートと発案した実験道具とを組み合わせるのも良い - 映像
ビデオ・動画など。動きのある研究に向いている。インパクトがある。ただし、提出先(学校など)で見ることができなかったり、展示に不向きだったりすることがあるので、事前に映像作品を提出可能かどうか、よく確認する必要がある
自由研究のまとめポイント3― 必ず書かなければならないことは何か?
自由研究のテーマに駅の探検録を模型にするのはいかが?
自由研究のまとめで必ず書くこと
- タイトル
- 学校・学年・組・名前
- 動機(研究のきっかけ・調べたいと思った理由)
- 研究の方法(道具・材料・進め方)
- 仮説(予想)
- 研究の過程と結果
- 考察・結論(仮説との比較・分かったこと・考えたこと・反省点)
- 参考文献
なお、これらは鉛筆ではなく、ペンなどの消せないもので書くのが一般的です。難しい場合は、見やすいよう濃く書くことを心がけてください。
自由研究のまとめ方ポイント4― 作品のイメージを持とう!
たとえば国語の授業で、同じクラスの子の感想文や作品を紹介すると、雰囲気が盛り上がり、クラス全体の作品のレベルが上がるということがあります。それは、同じ課題であっても、気付けなかった新しい視点や、こんな風にしてもいいのだという可能性を知ることができたことによります。自由研究も同じこと。同じ学年の子がイキイキと取り組んだ作品を見ることは、モチベーションアップにつながります (ただし、保護者の方は、くれぐれもお子さんと比較するなどプレッシャーを与えることのないように……)。自分の研究をまとめるときのヒントにもどうぞ。
【低学年】自由研究のまとめ方のコツ!
身近なところでは、生活の教科書や、普段授業で書いている観察カードなども参考になります!
基本的には低学年のうちは、自由研究は親子で取り組んでいただきたいのですが、特にまとめの段階は親のサポートは必須です。上でご説明した、必須項目について一緒に確認しましょう。
また、意外と見落としがちなのが、文章。低学年のうちは、【感じたこと・思ったこと】【実際に観察したこと・起こったこと】を一緒にしてしまいがちです。書き始める前に、分けて書くように説明してあげるといいですね。
【高学年】自由研究のまとめ方のコツ
高学年になると、実験・観察のより詳細な結果をまとめることになるでしょうから、模造紙1枚でまとめるのは難しいことも増えてきます。募集要項などを確認し、特に規定がなければ、綴じてもめくりやすい小さめの画用紙やノートのようなものを検討してもいいかもしれません。模造紙とノートを組み合わせることもできます。まとめるときには、表・グラフ・写真・スケッチを上手に使いましょう。思い入れがあるとつい細かい文字をたくさん書いてしまいがちですが、長い文章で書くよりも一目で伝わります。
なお、「絵よりも写真の方がきれいでいいのでは?」と聞かれることがありますが、伝えたいことを強調するにはイラストの方がいいことも。用途によって使い分けていただきたいと思います。
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