早期教育・幼児教育/早期教育

絵の上達にはまず箸の訓練を(2ページ目)

おおよそ絵とは思えない、なぐり書きから始まる子どもたちのお絵かきでも親にとっては微笑ましいもの。人物らしきものを描くようになるのは3歳くらいからでしょうか。好き嫌いなのか才能なのか、それ以降から子どもたちの画力に差が出てくるようです。絵の上手い子の特徴は?

小林 サラ

執筆者:小林 サラ

早期教育・幼児教育ガイド

箸を上手に使って手の力を高める

箸の正しい持ち方を学びましょう

箸の正しい持ち方を学びましょう

手を発達させる遊びには、定番の手遊び歌などに限りません。新聞紙をちぎったり、はさみを使った工作などもとても効果があります。

また、ぜひ日々の暮らしの中でも、手の発達に良いものを取り入れてあげてください。例えば、日本特有の文化である「お箸」は、手の力を最高に高めます

幼児期はまだまだ使えない時もあるでしょう。ですが、食卓には子ども専用の箸を置き、興味を持ったらいつでも箸をにぎれるようにします。最初はグーで握って刺すことから始め、親指と人差し指の間に箸をはさめるようになったら、いよいよ中指の訓練です。これは補助器を使うとスムーズになります。家族も箸を上手に正しく使って、目で見る記憶にアプローチをしてくださいね。


乳幼児の発達は「バランスよく」が基本!

絵だけでなく、さまざまな能力につながる手の発達ですが、手だけを訓練すれば発達良好!ではありません。小さいころに1つのことだけを集中させて学ぶことはオススメできません

とある発達検査で、工作など知的活動を主にする幼児教室に熱心に通っているお子さんと、外遊びや運動を主にしていたお子さんとで比較をしたところ、後者のグループのほうが言語を含む発達が良かったという結果もあります。要は、なにか1つに特化するのではなく、 「体も脳も心も刺激をしてバランス良く」ということですね。もちろん健康第一です。

節目と言われる5歳以前では、画力の差は結果として目に見えません。とはいえ、それまでにほどよい刺激をあげて、発達の貯金をしてあげることで後のびを実感することができそうです。

■参考文献
「幼児における人物画発達の遅延が箸の操作機能に及ぼす影響」-手指機能を鍛える指導法と教育課程導入の検討-堀田千恵、花崎信子、堀田伊久子著
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