株主優待は株式投資の楽しみの一つ
まいど、相場の福の神こと藤本です。株式投資には、二つの楽しみがあります。安く買って高く売り、その差額を儲ける売買益(キャピタルゲイン)と、株式を保有しているだけでもらえる配当と株主優待(インカムゲイン)です。この配当や株主優待は、ある特定の日(権利確定日といいます)に株式を保有していればもらえます。ほとんどの企業の場合、決算に合わせて配当や株主優待の権利確定日を設定しています。
7月の株主優待権利確定銘柄
7月に株主優待の権利確定日のある銘柄は非常に少なく、随時確定の銘柄を除くと18銘柄しかありません。下記がその一覧表です。その中で、藤本が気になる銘柄を順番にご紹介しようと思います。今回は、物置大手の稲葉製作所(3421・東証1部)です。
【3421】 稲葉製作所 (東証1部)
ご存知、「やっぱりイナバ 100人乗っても大丈夫!」で有名な物置のトップメーカー。本社は、東京都大田区矢口にあります。実はあのCM、実際に100人乗っているそうです。販売代理店オーナーが販売成績順に前から乗っており、一番前に座っているのが、同社の稲葉社長です。
■株式データ
株価:1497円(6月25日終値)
単元株数:100株
予想PER(連):29.4
PBR(連):0.83倍
予想配当利回り:1.06%
時価総額:約268億円
■株主優待
権利確定日:1月、7月
優待がもらえる株数:100株以上
優待内容:
【1月31日現在の株主対象】
1000株以上=1000円相当のオリジナル図書カード
【7月31日現在の株主対象】
100株以上=2000円相当(地域特産品3品とオリジナル図書カードを含めた4品の中から1品選択)
1000株以上=3000円相当(地域特産品4品のうち1品選択)
■株価の推移
2月15日の安値1042円から5月15日高値1750円までは、押し目らしい押し目もなくきれいな右肩上がりの上昇トレンド。その後は大きく調整し、6月7日安値1127円まで急降下しました。その後はリバウンド相場となっています。
■注目ポイント
注目ポイントとしては、「防災倉庫」があげられます。一昨年の大震災以降、防災意識が高まっており、国や県・自治体・町内会などが様々な物資を保管する防災倉庫を設置・管理することが多くなっています。「100人乗っても大丈夫」なくらいの頑丈な物置は、防災倉庫としても人気のようです。
災害時に食料備蓄用に需要など新たな需要を開拓、成長性の乏しいと思われがちの物置で、大きく売り上げを伸ばしており業績は非常に堅調です。有利子負債がゼロと好財務内容である点も、個人投資家にとっては安心して投資できます。
株主優待の権利がある7月に高値をつける傾向があるので、早めに買って株主優待狙いの買いで上がったところで売却するか、権利落ち後の反落局面の安値を拾うのがよさそうです。
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