ETF/東証に上場するETF(上場投資信託)の特徴

ETFで注意すべき「カイリリツ」って?(3ページ目)

ETFには「基準価額」と「市場価格」という二つの価格が存在します。ETFへの投資では、この二つの価格の乖離に十分注意を払うことが大切です。その確認方法について知っておきましょう。

執筆者:村岡 里香

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さらにチェックしたい「推定(インディカティブ)NAV」

国内資産を対象とするETFの乖離率は小さく抑えられていますが、推定NAVを確認することで少しでも割安、割高なチャンスを狙うこともできます。

国内資産を対象とするETFの乖離率は小さい傾向がありますが、推定NAVを確認することで少しでも割安、割高なチャンスを狙うこともできます

国内資産に投資するETFを取引する場合は、前頁でご紹介した乖離率に加えて、東証と大証で取引時間中に公表される「推定(インディカティブ)NAV」もチェックしておくことをおすすめします。「推定(インディカティブ)NAV」とは、取引時間中に計算される1口あたりの純資産額のこと。つまり市場価格と、取引時間中の時点で推定される1口あたりの純資産額とをリアルタイムで比較することができるのです。

ただし、残念ながら海外資産に投資するETFでは推定NAVを確認することができません。中国株、韓国株のブル・ベアETF、一部の金ETFにおいては確認できるものもあります(インディカティブNAVの配信対象ETF・ETN一覧はこちら)。

■東京証券取引所「ETF・ETN現在値 (インディカティブNAV・PCF情報の配信対象銘柄)」
■大阪証券取引所「ETF Monitor」

(※海外ETFで一口当たりの推定純資産額を確認する場合は、米国ヤフー・ファイナンスのサイト上の「Get Quotes」というブランクに「銘柄コート.iv」(たとえば「VT.iv」など)と入力して検索すると確認できます(ただし米国ETFのみ)。)

低コストが最大の魅力であるETF。せっかくのメリットを割高に買ったり割安に売ったりして帳消しにしないためにも、これら価格の乖離を十分に確認したうえで取引するようにしましょう。

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