ロダン最晩年のアトリエ
ロダン美術館はロダンが生前アトリエとして使っていたビロン館にあり、彼の作品と個人コレクションを収蔵しています。場所はアンヴァリッドがあるパリ7区にあります。18世紀に建てられたビロン館はロココ様式の邸宅で何度か所有者を変えたのち、1911年に国によって買い取られることになりました。そこで、以前からこの館を気に入り、一部の部屋をアトリエとして借りていたロダンが、彼の作品とコレクションを寄贈し、自身の美術館とすることを提案したという逸話が残っています。ロダンはその最晩年の10年余りに、このビロン館で創作活動を行いました。
充実のコレクション
美術館は1919年に開館し、ロダンの彫刻作品、デッサン、そして彼の集めた芸術作品を収蔵しています。美術館設立のきっかけとなった逸話からも分かるように、美しく、居心地の良い館と庭のある美術館には豊かな時間があります。実際、多くの人が訪れ、思い思いに作品を鑑賞しています。豊かな作品世界にひたる
個人的に非常に興味深かったのが、ロダンの作品と彼の個人コレクションを合わせて見れたことでした。蒐集されたには、古代のもの、同時代のもの、そして様々なジャンル、とその幅は広く、ロダンが貪欲にいろいろなものを見て、学んだことがうかがわせます。彼自身が持つ世界の深みは、自らの作品に雄弁に物語を語らせ、人々を魅了して放しません。
■ロダン美術館
住所:79, rue de Varenne - 75007 Paris
電話番号:+33-1-4418-6110
営業時間:10:00~17:45 (水曜のみ~20:45)
定休日:月曜、1/1、5/1、12/25
公式HP:http://www.musee-rodin.fr/ (フランス語・英語・スペイン語)
※データは記事公開時点のものです。