精米機のトレンド
高級炊飯器が人気となっている昨今、米の種類や産地だけでなく、米の精米にもこだわる人が増えています。米は、精米した状態から酸化がはじまるため、玄米で保存する方が鮮度を維持しやすく、いつまでも美味しく食べられるため、その都度精米する方がベスト。また、健康志向の高まりで、分づき米や胚芽米などを食べる人も増えているため、精米機があればその日の気分で精米具合がコントロールできるのもメリットのひとつとなります。これらのニーズから、玄米で保管し、精米したての白米や、胚芽米・分付き米を家庭で手軽に楽しみめる、家庭用の精米機の人気が年々増加しているのが現状です。他の家電に比べると、毎年新製品が発売されたり、たくさんの機種が発売されているというジャンルではありませんが、価格は1万円台~6万円以上と幅広くあります。また、精米方法はじめ、できることの違いなどがありますので、基礎知識を整理しつつ選び方のポイントをまとめてみましょう。
精米方法の違い
家庭用精米機は、精米の方法により大きく「摩擦式」と「研削式」の2に分類されます。家庭用精米機は「摩擦式」が主流となっています。■摩擦式
(1)かくはん式・対流式
カゴの中の羽根で玄米を回転しながら、米同士やカゴとの摩擦により精米する方式。温度上昇が少なくお米が劣化しにくいのが長所。米が欠けることがあるのと、運転音がやや大きくなるのが弱点ですが、価格が手頃なので主流となっています。
※参考機種:山本電機
(2)圧力一回通し式
圧力で玄米同士をこすり合わせながら糠を取り除く方式。お米が割れにくく栄養素も損なわれにくいこと、運転音が静かなのが長所。温度上昇が高くなること、本体がやや大きくなるのが弱点。価格はやや高めになります。
※参考機種:象印
(3)圧力循環式
圧力式だが一度で精米するのではなく、何度も米を循環させることで糠を徐々に取り除く精米方法。かける圧力が低いため温度上昇が少なくお米の劣化を防ぎます。価格はやや高めになります。
※参考機種:象印
■研削式
圧力をかけず、砥石状のロールを通過することで研磨して糠を取り除くタイプ。米を循環させずに一度で精米するため、短時間で精米できるのが長所る精米店など業者でよく利用されていますが、家庭用の製品数は少ないようです。