家計簿がつけられないのは意思が弱いせいじゃない
ライフハックの世界では、「意志が弱いから○○できない」という人は大歓迎です。それは、「ちょっとした仕掛け」や「ちょっとした工夫」で解決できる可能性があるからです。例えば「レコーディングダイエットをしたいけど、メモをつけるのが面倒」という人も自分の面倒くさがりを反省する必要はありません。「wifi-Body Scale」という体重計を買えば、体重計に乗るだけで、WEBサービスに自動的に体重の記録が保存され、PCやスマホでチェックできるようになります。
何かツールを使って、楽ができ、無理がなく、続けられるようになるなら、活用すればいいのです。
家計簿についても同様です。家計簿をつける面倒のうち、「電卓を何度も打ち直して再計算」とか「1円まで数字合わせに苦しむ」のような負担が、家計簿をつけられない理由であれば、それらを回避したり省力化する方法を考えてみればいいのです。
家計簿をつけるためのマネーハックを考えてみます。
家計簿をつけるための発想の切り替え
根本的に間違っているのは「家計簿をつけるのは苦しい」というアタマです。家計簿をつける、というと、専業主婦が、夫や子どもが寝静まった後に台所で寂しくひとり行う作業、というイメージがあります(裸電球だったりして)。数字がうまく合わなくていらいらしたり、うまくお金が使えないことに腹が立ち、自分を責めるようなイメージもあります。これでは家計簿をつけたくなるはずがありません。
そもそも、家計簿の発想が間違っています。家計簿を「過去を反省して自分を責めるツール」ではなく、「未来のお金の使い方を発想するツール」と考えてみるのです。もちろん、家計簿を使って過去を振り返ることは必要です。しかし、自分を責めても、過去に使ったお金は戻ってきません。それよりも、過去を生かして、未来のお金の使い方を考えるのが本来の家計簿の役割なのです。
例えば、「先月は飲み代3万円だった。これはあり得ない」と反省しても仕方がありません。そうではなく「自分の家計を考えれば、飲み代に回すことが許されるのが1.5万円だろう。つまり、3回の飲み会しか参加してはいけない、ということだ。週1よりペースを下げなくちゃいけない」というように来月に過去の情報を生かすことを考えるのです。
漠然と不安を感じ、反省しているところから、具体的な金額をもって反省する点で、家計簿をつけている人はつけていない人よりレベルがひとつ上がっています。しかし、そこで苦しむのではなく、未来に役立てる感覚を持つのです。
→家計簿を、簡単、楽々、確実につける方法は?次ページへ