「プラウドタワー東雲キャナルコート」×「ユナイテッドアローズ」
もう20年くらい前になるだろうか。「ユナイテッドアローズ 二子玉川店」は「玉川高島屋」のなかではなく、少し東の離れたビルの1階店舗にあった。当時は、原宿本店の他に、たしか柏店があった程度ではなかっただろうか。いまでは23区だけでも30、40店舗にもなるようだ。そんな著名ファッションブランドの「ユナイテッドアローズ」が、この度住宅市場に参入。第一弾は「プラウドタワー東雲キャナルコート」(野村不動産)のインテリア(オプション)販売である。先日、マスコミに向け協業の発表会とショールームの公開が行われた。
「今までにないテイストを提供したい」
株式会社ユナイテッドアローズ クリエイティブディレクター 鴨志田康人氏に、住宅に対する思いや今のマンション市場に対する感想を伺ってみた。―住宅インテリア分野への参入は以前から?
- 鴨志田
- はい。念願でした。ようやく第一歩を踏み出せたという感じ。
―ということは、いずれ「アルマーニ」のようにホテルやレストランを?
- 鴨志田
- 夢ですね。ライフスタイル全般を手がけたいという思いは前々から持っています。空間ということでいえば、歴史的建造物なども視察によく出かけます。
―新築マンションのモデルルームには、どのような感想をお持ちですか?
- 鴨志田
- “リッチ、ゴージャス”といったキーワードに寄り過ぎていると思うことがあります。「そんなに気取ってどうする?」というか。もっと等身大でもいいのでは。
―例えば?
- 鴨志田
- 私たちお客様や知人などを見ていると、もう少しヴィンテージ色のかかったテイストが好まれているようです。例えば、中目黒のショップやカフェのような。
―家具業界でも、高額商品は全体的に苦戦しているようですが。
- 鴨志田
- 普及が広がれば、コストが下がり、提供しやすいプライスが実現します。