よく分かるハウスメーカー/ヤマダ・エスバイエルホーム(SxL)

ヤマダホームズ ヤマダ電機グループの強み生かし展開

ヤマダホームズの特徴と、知っておきたい基本的なポイントについて、長年ハウスメーカー取材をしている専門家が、分かりやすく解説、ご紹介します。

田中 直輝

執筆者:田中 直輝

ハウスメーカー選びガイド

この記事では、ヤマダホームズについての基本事項の確認と、これだけは是非知っておくべきポイント、最近のトピックスに絞ってご紹介します。
 

ヤマダホームズ 基本データ(2017年度)

  • 本社 群馬県高崎市
  • 創業 1951年(昭和26年)
  • 事業内容 戸建て注文住宅事業、分譲住宅事業、リフォーム事業、土地活用事業など
  • 営業エリア 北海道、沖縄などを除く全国(一部でフランチャイズ展開)
  • 売上高 492億円(※ヤマダ・エスバイエルホームの決算数値)
  • 総販売戸数 1169戸
  • 主な関連会社 ヤマダ電機、エス・バイ・エル住工、エス・バイ・エルハウジング、コングロエンジニアリング、エースホームなど
 

ヤマダホームズについて知っておきたい三つのポイント

(1)ヤマダ電機グループの住宅企業
創業から66周年を迎えた、プレハブ系ハウスメーカーとしては最も老舗の企業の一つ。関西を中心に知名度の高く、デザイン性の高い住まいづくりは他社も認めるところです。2011年から家電量販の最大手・ヤマダ電機グループに入り、従来の「エス・バイ・エル」から「ヤマダ・エスバイエルホーム」へ、そして2018年10月より「ヤマダホームズ」(ヤマダ・ウッドハウスと合併)に企業名に変更しています。

(2)木質パネル一体構法が主力
邸別設計=「eシェリエ」「シンプル&モダン」「MINCA(ミンカ)」「ニューオーセント」「アステア」「小堀の住まい」など
・3階建て=「ヴィレンツ」「ユトリノ」
・スマートハウス仕様=「スマートハウジング」など

(3)企業建築家による「小堀の住まい」
「小堀の住まい」とは、完全オーダー住宅のブランド名。木造軸組工法を中心にRC造、鉄骨造、さらには混構造と様々な工法によって住まいづくりを行います。設計には「企業建築家」と呼ばれる高い設計能力を持ったスタッフが担当します。ちなみに、「小堀の住まい」の「小堀」というのは、創業時の「小堀住研」から由来しており、最も伝統を引き継いだブランドといえます。
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企業建築家と呼ばれる高い設計力を持つスタッフによる「小堀の住まい」。家の中に樹木があるこんなプランも可能だ(クリックすると拡大します)


ここからはヤマダ・エスバイエルホームについての最近のトピックスを三つご紹介します。
 

IOTによる住まいサポートを導入

ヤマダ電機は様々な家電などを取り扱う企業であり、IOT技術の普及にも積極的に取り組んでいます。そのグループ会社であるヤマダホームズでも、IOTを住まいに普及することに注力を始めています。

2018年5月からは、IOT機器ごとにかかる費用をまとめて月額で支払うことで、入居後のIOTにかかる費用を明確化し、メンテナンスやバージョンアップなどにも対応するサービスを開始。先端技術を暮らしに役立てやすくしました。

このほか、IOTを駆使した多彩な機能を持つ照明器具「マルチファンクションライト」を業界で初めて戸建て住宅に搭載を始めています。これは無線LANネットワークにつながり、専用アプリを通じて、離れたところから子ども部屋の様子がわかるなど、家族や環境を快適、安心にする照明システムです。
 

女性活躍推進チームの意見を活かしたIOT提案も

女性の意見を採り入れることは住まいづくりの中で重要なことですが、それをIOTの普及にも生かしているのが、ヤマダホームズです。「家族をみまもる“IoT生活提案”『やさしい暮らし』」という名称で、2016年から標準搭載が行われていいます。
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女性活躍推進チームは、収納計画などについても独自の提案を生み出している(クリックすると拡大します)


特徴はHEMS、エコキュート、照明、シャッター、エアコンについて分かりやすく設定し、実生活の中で使いやすくしたこと。全て外出先からでも操作が可能となっています。取っつきにくい印象のIOTですが、それを女性でも活用しやすくし、家事時間の短縮などにつながるよう提案しているわけです。
 

住宅設備延長保証(10年)を標準化

ヤマダホームズでは、建物のある限り保証を更新することができる「新・住まいの生涯サポートシステム」を特徴の一つとしています。これはあくまで建物を対象としたもので、設備機器はのメーカー保証期間の多くは1~2年程度が一般的です。

同社では2015年8月から設備機器の保証期間を10年とする制度をスタート。対象はエアコン、レンジフード、換気扇、給湯器、コンロ、洗浄便座でそれぞれに台数の制限があります。近年、ハウスメーカーの中には同様の動きがありますが、それに最も早く対応したことになります。


■ヤマダホームズのほかの記事も読む
〈特徴〉 ヤマダ電機グループ入りし新ステージへ(本記事)
〈耐震〉 壁体内換気システムで建物の耐久性をアップ
〈環境〉 企業建築家によるエコ住宅づくりを推進
〈商品〉 企業建築家の起用によりこだわりの住まい実現
〈見どころ〉 ヤマダ電機の敷地内にモデルハウス建設
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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