「年の差婚」がハッピーな理由その3:楽に甘えられる関係
同年代の「友達婚」「同志婚」のカップルが苦手とするのが、パートナーに上手に甘えたり、甘えさせてあげたりできる関係を築くこと。世代が一緒の場合、どうしてもライバル心が芽生え、意地を張り合って素直になれないことがよくあります。また、逆にどちらかがどちらかに一方的に依存してしまうといった、バランスの悪い関係に陥ってしまうこともよくあります。
年の差婚の場合、年下が年上に一方的に甘える関係になるのではと思いがちですが、ある程度年が離れると、かえって、年上のほうが年下に甘えるという状態も見られます。「年の差がある=ライバルにはならない」ということで、つまらないプライドや見栄を捨てて、甘えたいときに素直に甘え合える関係が容易に築けるのでしょう。先述の加藤茶さんのカップルも、加藤さんが「(奥様の)尻に敷かれています」という発言をされていましたね。
年の差婚がハッピーな理由その4:「違う価値観であること」が前提
年齢が近いと、育ってきた時代背景や社会的な環境が同じ、幼いころに触れていた、音楽やTVなどの文化的要素も同じ、ということで、「ふたりは同じ価値観を持っている」と安易に考えてしまいがちです。しかし、多くのカップルが「価値観の不一致」を離婚原因に挙げるように、「二人の価値観は同じ」という思い込みは、夫婦関係に良い影響を与えません。たとえ夫婦であっても価値観は違っているのが当然なのです。年の差婚のいいところは、お互いのバックグラウンドとなる時代が違うので、最初から「二人の価値観は違う」と認識していることです。この前提に立って、思い込みや独断を交えずに相手の素直に聞き、パートナーを理解しようとする。これが自然と、夫婦円満を作る基礎になっていくのです。
年の差婚がハッピーな理由その5:男として“枯れて”いない
今や30代から若年性のEDの症状が見られたり、男性側の「できない」「したくない」「興味がない」という理由でセックスレスになっているカップルも少なくありません。そんな中、年の差婚に踏み切れる男性は、たとえ年齢層が高くても男としてはバリバリの「現役」。若い女性と恋愛ができる情熱と体力と性欲があるわけですから、女性やセックスへの興味を持ち続けられる「永遠の肉食系」であるといえるかもしれません。
夫婦の間に楽しいセックスがあることは夫婦円満の大事なポイント。セックスレスとは無縁の「永遠の肉食系」男性との結婚である年の差婚が幸せな理由のひとつは間違いなくこの点でしょう。しかし、もしも男性側が体力的に「できない」場合も長年の体験から女性を包み込むタッチングは若い男性より数段上手、と予想されます。セックスは脳と肌でする熟年男性独特の世界に女性はしなっとなるはずです。
いかがですか? 「経済力」「実家からの独立」「双方が素直に甘えることができる関係」「相手の価値観の許容」「楽しいベッドタイム」……。振り返ってみると、これら年の差カップルの幸せの秘訣は、普通のカップルにも十分適用できるものばかりではないでしょうか? 「我が家では実現できていないな」という項目があれば、改善に向け、ぜひ一歩を踏み出してみては?