家計簿・家計管理/家計支出を削減するための節約テクニック

おこづかい制を成功させる3つのルール

世界でもめずらしい、夫のお金を妻が管理するというおこづかい制。夫が使うお金を制限することで、効率よくお金を貯める方法として多くの家庭で採用されています。おこづかい制の成功のためのルールをご紹介します。

山口 京子

執筆者:山口 京子

家計簿・家計管理ガイド

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おこづかいは日本のお家芸?!

はい、おこづかい!海外では日本ほど多くありません。

はい、おこづかい!海外では日本ほど多くありません。

日本ではおよそ5割の家庭が、夫のおこづかい額を決めて妻がお金の管理をしていると言われています。諸外国のデータを見ても、おこづかい制採用の割合は、米国 20%、中国 20%、イタリア7%、英国6%(出典:週刊東洋経済2010年7月3月号)と、日本が一番多いのが分かります。

その原因を考えてみると、伝統的な習慣の他に“現金決済”と“専業主婦”という2つのキーワードが浮かんできます。参考になるのはお隣の国、韓国ですが以前は主流だったおこづかい制も、今ではそれほど多くありません。共働きが多くなりお互いの収入から生活費を出し合い、残りを貯金しおこづかいとする家計管理法が主流になったからです。

もうひとつの要因は、ここ数年で電子決済が増え、決済時に現金を使うのは、およそ12%。それ以外はクレジットカードや、日本のデビットカードのようなチェックカードという銀行のカードを使います。おこづかいは現金を夫に渡すので、その渡す現金を使わなくなったから、おこづかい制も主流ではなくなったという訳です。おもしろいことに、日本でもおなじみ“袋わけ”は、韓国でもメジャーな家計管理術でしたが、現金を下ろして使わないので、最近はあまりやっている人がいないようです。

一方日本は、電子マネーが増えたとはいえ、主に現金を使う人が約60%、その他のクレジットカードや電子マネーなどの電子決済が約40%なので、現金決済は韓国の5倍ですね。第一子出産後仕事をやめる人がおよそ4割、その前から専業主婦だった人と合わせるとおよそ6割が主婦となります。時間がある主婦がお金を管理し、現金を夫に渡すおこづかい制は日本の多くの家庭にとってとても、しっくりくる家計管理法なのです。

日本のご家庭によく合うおこづかい制ですが、これでは貯まらない間違いだらけのおこづかい制にも書いたように、おこづかい制でもなかなかお金が貯まらないご家庭も多いのです。失敗しているご家庭は、ある共通点があります。その共通点を踏まえ、しっかりとルールを守ればおこづかい制でちゃんとお金を貯める家庭になります。そのルールを見てみましょう。
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