テレビ東京、水曜の2時間ドラマ枠の原点は01年に始まった「女と愛とミステリー」。05年に「水曜ミステリー9」にリニューアルし、中村梅雀の『信濃のコロンボ事件ファイル』、船越英一郎の『刑事吉永誠一・涙の事件簿 』などの人気シリーズを生み出します。
しかし2009年に映画枠の「木曜洋画劇場」と統合し「水曜シアター9」となり映画との二本立てに。そして2010年10月にはそれさえも終わってしまいます。
うまくいかないテレビ東京連ドラ
それがまた復活するというのはテレビ東京の連ドラ制作事情によるものでしょう。金曜深夜の「ドラマ24」は05年に始まってから安定していますが、それ以外の枠が安定しません。『逃亡者おりん』などの時代劇、『ママはニューハーフ』などの昼ドラなどにチャレンジしますが長続きせず。
そして10年10月からは月曜22時のプライムタイムに挑戦、『鈴木先生』など社会派の内容は評価されていますが、視聴率はしばしば消費税割れする低迷状態。一年で撤退に追い込まれました。そのための2時間ドラマ枠の復活なんでしょう。
水曜でいいのか
しかしだからといって水曜に復活というのはどうでしょうか。過去のテレビ東京2時間ドラマは初期は視聴率好調でしたが、その後は年を追うごとに下降していきました。その原因は『相棒』。02年に連ドラ版が始まり、2時間ドラマを見ていた人がだんだん『相棒』へと移っていき、それが水曜の2時間ドラマ枠の消滅につながりました。
そして『相棒』の人気はその後さらにあがっています。そんな状態で復活して成功するでしょうか?
それではどうすればいいのか?