第一弾は社会現象となった『モンスターハンターポータブル3rd(以後MHP3)』とあって、なかなか売れているようだ。
だが、ユーザーの声は厳しいものが多い。
今回はPSPリマスター、そしてPS2をHDリメイクした作品に対する期待と問題を考えてみたい。
PSPのリソースをフル活用できるか
『モンスターハンターポータブル3rd HD Ver』8月25日発売
もちろんPS3用、PSP用のそれぞれのタイトルを購入する必要があるが、PS3でHDリマスターされた画像は非常に美しく、PSP版の所有者にも大きな訴求力を持つ画期的なアイディアであった。
しかし、現段階でいくつかの問題点が指摘されている。
PS3版『モンスターハンターポータブル3rd HD Ver(以後MHP3HD)』は、PSP版『MHP3』のユーザーとも協力・対戦プレイが可能になっている。
これはPS3の機能「アドホックパーティ」を使用するためで、全国の見知らぬ人とでも、友人とでもオンラインプレイが可能だという「アドホックパーティ」の利点を最大限に活用したアイディアだと言える。
だが、PS3版『MHP3HD』ではこの点が問題の原因になっているようだ、
「アドホックパーティ」の不具合、画像の不満
PS3版『MHP3HD』では、見知らぬユーザーとプレイする時などに入室する「ルーム」を退室する方法が無く、一度ソフトを終了させなければならない。そのため気軽にルームの入退室ができず、また、通信上のトラブルも報告されている。
肝心の画像の向上についても、PSPの画面をそのまま高画質化しているため、メニュー画面、テキスト関連がPSPのままの比率となっている点がマイナス評価となっている。
通常携帯ゲーム機を据え置き用に作り直す際は、体力ゲージなど画面比率を考慮して配置の微調整を行うことが多い。
携帯機では見やすさを優先したテキストサイズが据え置きでは大きすぎる事が多いためだ。
だがPS3版『MHP3HD』ではPSP版の画面をそのまま引き伸ばしたような作りとなっている。
ここが問題で、テキストが大きくて見難いなどの不満が出ている。
また、ウリの一つである「セーブデータの共有」がわかりにくく、数百時間のセーブデータを消失したという報告も見かける。
これからプレイされる人は、どうかバックアップを取ることをお勧めしたい。