ドイツ/ドイツ基本情報

ドイツのエリアガイド(2ページ目)

地方ごとに独自の文化を持つドイツは、訪れる場所によって楽しみ方も様々。ここではドイツを東西南北の4つのエリアに分けて、それぞれの特徴や見どころについてまとめました。

坪井 由美子

執筆者:坪井 由美子

ドイツガイド

ドイツ西部(フランクフルト/ケルン/ライン川・モーゼル川流域ほか)

ワイン畑

秋には黄金色に染まるライン川流域のワイン畑。この地域に点在するワイナリーを訪ねる旅も人気

雄大なライン川とともに古くから経済や商業の中心として発展してきたドイツ西部には、空の玄関口フランクフルトや、ケルン、デュッセルドルフといった比較的大きな街が多く存在します。陽気でお祭り好きな人々が多いこの地方ではカーニバルのパレードが有名で、とくにマインツ、ケルン、デュッセルドルフは「カーニバル三大都市」といわれるほど。

この地方で人気の観光といえばライン川クルーズも外せません。風光明媚な景観が楽しめるロマンティック・ラインには誰もが魅了されることでしょう。ライン川・モーゼル川流域はドイツで最も有名なワインの産地。個性的な地ビールとともに、ワイナリーめぐりも旅の楽しみのひとつです。

フランクフルト

ドイツばかりでなくヨーロッパの空の玄関口となっているフランクフルト。日本からの直行便の大半がここに到着するため、多くの日本人にとってドイツで最初に出会う街になるでしょう。ドイツ経済の中心であるフランクフルトの市街には高層ビルが建ち並び、ドイツでは珍しい近代的な景観が見られます。観光名所は多くないものの、木組みの建物が集まるレーマー広場やブランドショップが連なるゲーテ通り、「食いしん坊横丁」と呼ばれるほど飲食店が充実しているグローセ・ボッケンハイマー通りなど、中心部で何でも揃ってしまうのは都会ならではの便利さ。マイン川の南岸に広がるザクセンハウゼン地区には昔ながらの居酒屋が集まり、名物のリンゴ酒が楽しめます。

ケルン、デュッセルドルフなどの都市

ケルン大聖堂

ケルン大聖堂。12月にはクリスマス市が開かれる

西部最大の街ケルン。中央駅前にそびえ立つ大聖堂は世界遺産に登録されており、国内外から多くの観光客が訪れます。年に一度、現代アートのメッセ「Art-Cologne」が開かれる現代アートのメッカとしても知られ、街には100を越えるギャラリーが点在します。

ケルンの北に位置するデュッセルドルフは、ノルトライン・ヴェストファーレン州の州都。ヨーロッパ最大の日本人街を有する商業都市で、ブランドショップが建ち並ぶケーニヒスアレー、ライン川畔や街路樹の美しさなどから、ドイツの他都市にはない瀟洒な雰囲気を持つ街として知られています。

デュッセルドルフの北に広がるのが、かつて重工業で繁栄したルール地方。このあたりにはサッカーの強豪チームが多いのでブンデスリーガ観戦もおすすめ。スタジアムの熱気をぜひ肌で感じてみてください。

 

ライン川下り

ラインタール

ロマンティックな光景が見られるラインタール

ライン川はスイス山中に水源を発し、ドイツ西部を貫流、オランダで北海へ注ぐ全長1320kmもの大河川。ライン川下りのルートは通常マインツを出発してケルンが終点ですが、とくにマインツ~コブレンツにかけては「ラインタール(ラインの谷)」と呼ばれる風光明媚なエリア。ワインの街リューデスハイム、ローレライの崖が見えるザンクト・ゴアール、ネコ城で有名なザンクト・ゴアルスハウゼン……ブドウ畑のなかに古城がたたずむロマンティックな風景が次々とあらわれます。川の両岸を走る鉄道の旅も、ローカル気分が味わえて船とはまた違った楽しさがあります。

西部で食べる&飲む
  • ラインラント地方のザウマーゲン(ポテト、挽き肉の豚の胃袋詰め)
  • ヘッセン地方のカスラー(豚肉の塩漬けをゆでたもの)
  • リンゴ酒、グリューネソーセ(ハーブのソース)などのフランクフルト名物
  • ケルンのケルシュビア、デュッセルドルフのアルトビアなどの地ビール
  • ラインワイン、モーゼルワイン
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