鉄道/鉄道博物館

名古屋の新名所「リニア・鉄道館」オープン

JR東海が総力を挙げて造ったミュージアム「リニア・鉄道館」が名古屋にオープンした。メインテーマは、鉄道の高速化の歴史だ。狭軌鉄道で世界最速を記録したC62形SLから新幹線そしてリニアに至るまで、華々しい記録を打ち立てた名車両が勢ぞろいしている。CGを駆使した運転シミュレータも人気となりそうだ。キッズルームもあり、文字通り、子供から大人まで楽しめるレールパークとして注目を集めることだろう。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

「リニア・鉄道館」オープン

リニア鉄道館入口

リニア鉄道館入口

2011年3月14日、名古屋市港区金城ふ頭に「リニア・鉄道館」~夢と思い出のミュージアム~がオープンする。これは、JR東海が総力を挙げて完成させた施設で、高速鉄道技術の発展の歴史がメインテーマとなっている。

 

高速鉄道のシンボル3両が揃い踏み

シンボル展示

シンボル展示は、高速鉄道の立役者3両が並ぶ

中へ入ると、まず薄暗い部屋に通される。暗闇から浮き出るように登場するのは、C62形蒸気機関車、新幹線試作電車、リニアモーターカーの3両だ。いずれも、その時代に世界最高速度を記録した謂れある鉄道車両ばかりだ。詳細は下記の通りである。

1. C62形17号機=1954年に狭軌の蒸気機関車世界最高速度129km/hを記録(東海道本線木曽川橋梁・愛知と岐阜の県境にて)

2. 新幹線試験電車955形(300X)=1996年に電車方式で世界最高速度443km/hを記録

3. 超電導リニアMLX01-1=2003年に鉄道世界最高速度581km/hを記録

いずれも、そんな大記録を出したとは思えないように、静かにたたずんでいる。

東海道新幹線で活躍した初期の名優たち

東海道新幹線の初期車両

東海道新幹線0系、100系、300系が勢ぞろい

新幹線の食堂車

100系の二階建て食堂車

いよいよミュージアムのメインとなる巨大空間へ入る。そこにはSLから新幹線に至る鉄路の名優たち32両が勢ぞろいしている。
左手には、東海道新幹線で活躍した0系、100系、300系が並んでいる。

100系の先頭車の後ろには二階建て車両が連結されている。中へ入ってみると、二階は食堂車だ。今では新幹線はもちろんのこと、ごく一部の寝台列車を除いて食堂車自体が存在しないので、懐かしい。

ドクターイエロー

黄色い新幹線「ドクターイエロー」

300系の後方には、黄色い0系が停まっている。電気軌道総合試験車、通称「ドクターイエロー」だ。



次のページでは、新幹線以外の展示車両を紹介。
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