株式戦略マル秘レポート/西村剛の「統計で勝つトレード」

プロミスの株価は回復するのか?

消費者金融大手プロミス(8574)の株価が急落しています。これは、同業である武富士の破綻の影響による過払い請求等により、業界環境の厳しさや本社ビルの売却報道など資金繰りの悪化が懸念されていることが株価下落の要因と言われています。今回はそんなプロミスの株価が回復するかどうか統計的に検証を行いました。

西村 剛

執筆者:西村 剛

株式ガイド

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株価が急落している消費者金融大手プロミス(8574)が回復するかを検証する前に、そもそも急落とは数字で表すとどのような状態のことをいうのかみてみましょう。

急落の定義付け方法

図は8574プロミスの株価チャートです。10月12日以降、株価が急落しているのが分かるかと思います。ここで大切なのは、この株価の急落をどう定義付けるかです。

一般的に株価の急落を定義付ける方法は、
・株価が3日間連続で下落
・ローソク足の陰線が3日間連続する
・10日間で株価が10%以上下落
などといったようなものがあります。

今回は比較的良く使われる移動平均線との乖離率を使って急落を定義付けたいと思います。

プロミスの株価(マーケットスピードより)

プロミスの株価(マーケットスピードより)

上のチャート上のオレンジ色の線が75日の移動平均線、緑色の線が25日の移動平均線、ピンク色の線が5日の移動平均線を表しています。終値314円と各移動平均線との乖離率を計算して以下のように定義付け検証を行いました。

■買いルール(急落の定義)
・5日移動平均線との乖離率がマイナス11.5%以上
・25日移動平均線との乖離率がマイナス37.6%以上
・75日移動平均線との乖離率がマイナス48.9%以上
をすべて満たした場合、翌日成行注文で買い

■売りルール
・含み益が20%以上、もしくは含み損が20%以上
の場合,翌日成行注文で売り

それでは次のページで検証結果を見てみましょう!

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