フェラーリにも負けない
変速のスピードは、0.2秒~1.0秒までの7段階で設定可能。車両制御システムも「オート」「ノーマル」「スポーツ」「ウェット」の4つから選ぶことができる
ピットアウトし、アクセル全開! するとどうよ! シンプルに速いです! しかも気持ちよい。エンジンルームとマフラー部分の空間を一部室内に貫通させており(鼓膜のような薄い膜で遮断されており空気の出入りは無し)、ここから素晴らしいエンジン音と排気音がダイレクトに室内に入ってくる。
前回試乗したレース仕様車は7500回転でリミッターとなっていたため、これからというところでオシマイだったけれど、今回、回転の制約は無し! 6000回転から少しづつ音色が変化し、9000回転に達するあたりの気持ちよさったら辛抱タマラズ。フェラーリと勝負しても負けてない。
ハンドリングも予想していたよりはるかにレベル高し。前回乗ったレース仕様車は、レース用だからハンドリングいいのかと思っていたら、そんなことありませんでした。基本的に市販車も同じ特性を持つ。ブレーキングしながらコーナーに飛び込んだってバランスを崩すようなことがない。
2012年には、高性能モデルとなる限定50台の「サーキットバージョン」の製造も予定されている
もちろん限界を引き出すには相当のドライビングテクニックを必要とするけれど、こらもうフェラーリやポルシェと同じ。試作車でコースアウトするのもカッコ悪いので開発ドライバーの飯田選手の隣に乗せて貰い、性能の100%を味わってみた次第。いやいやタイしたもんである。
失礼な表現ながら、トヨタがこんな官能的なクルマを作れるなんて思ってもみなかった。当面500台という生産台数なので3750万円でも利益上がらないだろうけれど、技術や新素材のノウハウを得られるなどモトは取れると思う。LFAを作った人も買った人も乗った人も幸せです。