シンプルライフのモノ選び
「たくさんあることが豊か」ではないのかも……? |
と思ったら、まず必要なのは、モノを減らすこと。要らないモノがひとつずつ減っていけば、暮らしは自然にシンプルになっていきます。
しかし、暮らしていくためにどうしても必要なモノもありますし、ときにはどうしても手に入れたい素晴らしいモノとの出会いもあります。シンプルライフでは、そういうモノを我慢することはありません。シンプルライフは、ひたすらモノを否定し、持たない暮らしではなく、持つものすべてを使いこなし、大切にする暮らしなのです。
モノを持つときの4つの基準
では、シンプルライフでの、モノを持つときの基準とは何でしょうか。ここでは、このように考えてみます。1:自分の管理能力を超えないモノ
あまりにも大量で、使い切れなかったり、手入れが困難なモノは持たない。自分の手に負える範囲にとどめれば、モノはあまり増えない。
2:愛着が持てるモノ
実用品であってもそうでなくても、使い心地がよく、見るたびうれしくなるようなモノであれば、心の満足度が高くなり、あれこれとモノを欲しがる気持ちはなくなる。
3:廃棄に際して環境負荷が少ないモノ、あるいは繰り返し使えるモノ
現代は、モノを捨てるにもコストがかかる。環境負荷の高いゴミになるようなモノは、捨てづらく、暮らしの中に滞留しがち。繰り返し使えるモノなら、自分が使わなくなっても、他に譲ることができる。
4:自分と、自分の暮らしに似合うモノ
たとえ最高級品であっても、自分の暮らしに似合わなければ、美しくないし、持っていても楽しくない。維持するコストも負担できない。身の丈に合ったモノなら、フル活用できるので、余計なモノが要らない。
何かを手に入れるときは、この4つの条件に適合するか、もう一度考えてからにしてはどうでしょうか。きっとムダなものを家に入れずに済み、結果、スッキリした暮らしが保たれるでしょう。