映画監督アルフレッド・ヒッチコック
私にも苦手なものがあります |
ヒッチコックは観客にスリルとサスペンスと恐怖を与える名人でしたが、本人には恐怖症といっていいほど苦手のものがありました。
警察が苦手
子供の頃、ヒッチコックがいたずらをした時、お父さんから手紙を持たされ警察署へ行くように言われました。その手紙を一読した警察官にヒッチコックは独房の中に入れられました。5分後、出してもらいましたが、その時、警察官から「悪い子にはこうしているよ」と言われました。以来、警察に対して理性を超えた恐怖を覚えるようになりました。単に苦手なものが恐怖症のレベルになると生活に支障が起きてしまいます。実際、彼は車の運転をしませんでした。車を運転しなければパトカーから止められて切符をきられることもないからだそうです。ハリウッドのあるロサンゼルスは車がないと生活できないような場所ですので普通の人なら困ってしまいますね。
卵も苦手
ヒッチコックは卵も苦手でした。卵に対する嫌悪感を次のように表現しています。I'm frightened of eggs, worse than frightened, they revolt me. That white round thing without any holes have you ever seen anything more revolting than an egg yolk breaking and spilling its yellow liquid? Blood is jolly, red. But egg yolk is yellow, revolting. I've never tasted it.
(私は卵が怖い、というかそれ以上にぞっとしてしまう。あの白い丸いものには穴もないが、割れて黄色の液体が流れ出るのを見る以上にぞっとさせるものを見た人はいるのかな?血の色は陽気な赤だ。しかし卵の黄身は黄色でぞっとする。私はそれを食べたことはない。)
とにかく卵が割れて黄身がどろっとするのは彼にとって血を見るより全然ダメみたいですね。
ヒッチコックはこのようにいくつかのものに恐怖を感じていましたが、周りの人に恐怖を与えるのを忘れたりはしませんでした。個人個人の苦手なものに合わせて蜘蛛やねずみでいっぱいの箱をプレゼントしていたそうです。
<注>上記の写真は、Alfred Hitchcock: Master of Suspense(Amazon.co.jp) から引用しました。
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