薬物アレルギー・その他のアレルギー

更新日:2007年03月19日

口腔アレルギー症候群とは?治療と対策

アトピーで、食物に原因がある場合に、注意が必要なのが、口腔アレルギー症候群です。これは、花粉症と深い関係にあり、食べ物が接する口に症状が出ます。アレルギーの病気の一つとして説明します。

今回は、アトピーと、食物アレルギーに共通しますが、口だけに症状の出る「口腔アレルギー症候群」について説明します。

「口腔アレルギー症候群」とは?

アレルギーの症状が主に口の周りに起こります
野菜やフルーツなどの食べ物を食べると、15分以内に、唇の腫れ、舌やのどに痛み・かゆみ・不快感を感じ、時に、舌・のどの腫れを起こす病気です。
基本的には、口の周りに、アレルギー症状が出るのですが、時に、その症状が、目や鼻に広がったり、重症の場合は、ショックなどのアナフィラキシーを起こします(アトピーとアナフィラキシーを参照してください)。アナフィラキシーは、じんましん等の皮膚症状や、喘息・呼吸困難等の呼吸器症状、めまい、意識障害等の神経症状、血圧低下等のショック症状が、2つ以上存在している場合を言います。


「口腔アレルギー症候群」の症状

どんな症状でしょうか?
  • →唇の腫れ・発赤

  • →舌の腫れ・不快感

  • のど→のどのかゆみ・イガイガ感

まさに、口の症状が中心です。

「口腔アレルギー症候群」の原因は?

原因としては、食材、特に果物や野菜が言われています。食材が原因である点はアトピーに似ていますね。口腔アレルギー症候群は、食材と花粉に共通する物質がアレルギーを起こすので、花粉症との関連が言われています。特に、果物でアレルギーが出る場合は、ゴムの成分であるラテックスに対するアレルギーをよく合併します。
そこで、花粉と食材の関係を表で説明します。
花粉食材
ブナ目・カバノキ科・シラカンバ属の白樺リンゴ、モモ、サクランボ、洋ナシ、ナシ、スモモ、アンズ、イチゴ、ウメ、ビワ(以上バラ科果物)、ヘーゼルナッツ、ピーナッツ、ブラジルナッツ、ココナッツ、アーモンド、クルミ、ニンジン、セロリ、馬鈴薯、キウイ、ファンネル
スギ・ヒノキ科のスギ・ヒノキ トマト
イネ科のカモガヤ・マグサ・オオアワガエリトマト、メロン、スイカ、馬鈴薯、オレンジ、セロリ、バナナ、ラテックス
キク科・ブタクサ属のブタクサメロン、スイカ、カンタローブ、ズッキーニ、キュウリ、バナナ
キク科・ヨモギ属のヨモギニンジン、セロリ、リンゴ、ピーナッツ、キウイ
皮膚病診療VOL.22 No.10, 2000 oral allergy syndrome

このように、花粉症の花粉と口腔アレルギー症候群の原因食材は共通するので、花粉症では、口腔アレルギー症候群が合併するのです。花粉症がある方で、口だけに症状がある場合は要注意!


次のページでは、口腔アレルギー症候群の対策について、ご紹介します。
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この記事の担当ガイド

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清益 功浩

医学博士。日本小児科学会認定専門医、日本アレルギー学会認定専門医・指導医。他にも、メンタルヘルスマネ…

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