たまには下痢が健康的?
 |
| 長い大腸の旅の始まりです。大腸では水分を吸収して不要なカスを肛門まで運びます |
ウンチの固さはどのように決まるのでしょうか。食べ物は胃酸によって溶かされ、不要なカスが十二指腸で消化酵素(水分)と合流し大腸から肛門へと流れていきます。体に必要な栄養素は小腸まででほとんど消化吸収され、大腸では水分を吸収します。たくさん水分を吸収すれば、それだけ大腸が水分を吸い取ったことになるのです。
反対にやわらかいウンチ、なかでも下痢は、大腸があまり水分を吸収しないまま肛門まで早く流れついたウンチ。腐った食べ物などで下痢になると、たいてい腸内炎や感染症を引き起こしているので、大腸はそれを敏感に感じ取り、早くウンチを外に出したくて仕方がありません。
そんな下痢が役に立つこともあります。水分を多く含んだ下痢が腸内を流れることで、体内に残ったウンチを掃除してくれるのです。便秘がちの人でも、がんばって週一回程度の下痢を出せれば、キレイな大腸でいられるかもしれませんね。ちなみに下痢と便秘を2~3日おきにくり返すと、大腸がんのおそれがあるので注意しましょう。
太いウンチで今日も元気に!
「太いウンチを出して今日も快便」は本当のことで、見た目で気になる細いウンチが何日も続けば、これまた大腸がんの心配があります。がんやポリープなどの突起物に邪魔されて腸の管が細くなり、必然的にウンチも細くなるわけです。
このように、ウンチの色や固さ、太さをチェックすることは、重大な病気のサインの発見につながります。もしウンチに異常があるときは、恥ずかしいからとか、しばらく大丈夫と放置しないで、きちんと医療機関で検査を受けることが大切です。みなさんも、鼻をつまんでウンチを観察する習慣をつけてみてはいかがでしょうか?
今回お話を伺った先生駒崎医院 副院長 駒崎 敏昭先生胃腸科専門医。
駒崎医院で診療するかたわら、徳之島や沖永良部島に行き離島での地域医療に貢献。消化器内視鏡指導も行っている。
【 関連リンク 】
ウンチで健康チェック!
⇒健康はウンチからはじまる(ここカラダ 症状チェック)
大腸がん検診を受ける前に
⇒知っておきたい! 大腸がん検診(ここカラダ 大腸がん検診)
下痢・便秘で悩む前に
⇒過敏性腸症候群かも? (All About 家庭の医学)