「特別養護老人ホーム」
特養フロアで談笑中
現在、全国の特別養護老人ホームの平均要介護度は3.88(平成22年 厚生労働省)であり、他のサービスに比べ重度です。さらに平成27年からは、入所条件が要介護3以上にしぼられるとか。今後は今以上に重度化してくることが予測されます。例えば要介護4のレベルでは排泄、入浴、移乗、移動などすべての動作に介助が必要で、認知症が進むと問題行動への対応スキルも必須となってきます。
職員として働くなら、日々の生活に寄り添う介護が中心となります。入所者を長い目で見て、じっくりと関わっていきたい、入所者一人ひとりの特徴に合わせその人らしい人生、快適な毎日を過ごして頂けるよう支えたい。また介護のスキルをしっかりと身に付けたいという人に合っています。
「介護老人保健施設」
老健でリハビリ中
職員として働くなら、「退居」(本来入居者が望む生活スタイルを取り戻す)という明確な目標のクリアを目指すことで達成感を得たいという人に向いています。
また「改善」「復帰」を目的としている施設であることから、特養以上に看護師の配置が多く、リハビリを専門として担当する作業療法士や理学療法士の配置も必須となっているため、特に他職種間との連携が身につきやすい職場と言えるでしょう。
「訪問介護サービス事業者」
訪問介護外出介助
職員として働くなら、各々の家庭に入り一対一で接するという仕事内容であることから、臨機応変な対応ができる人、高齢者とじっくり向き合いたい人に向いているでしょう。また時間を守って訪問する、入居者のテリトリーで仕事をさせて頂く意識や家族、近隣の方々への適切な対応など、社会人としてのマナーが求められます。
また平成23年より誕生した「サービス付き高齢者向け住宅」(通称“サ高住”)は、訪問介護事業所を併設しているところが多く、訪問介護員のあらたな活躍の場になっています。訪問先が1カ所の建物に集中するため、施設のように24時間交代勤務でその住宅の入居者に対し介護を提供するスタイルが増えています。
「居宅介護支援事業者」
ケアマネ打ち合わせ
職員として働くなら、ケアマネジャーを中心に、さまざまな人が繋がっているイメージが大切です。利用者の様子を客観的に捉えつつニーズをくみ取る分析力、適したサービスが受けられる段取りをする段取り力、それを滞りなく提供すべく様々な事業者や行政とネットワークを構築する連携力が求められる業種です。