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外資系で重宝されるビジネススキルとは?

外資系企業では、「暗黙の了解」ベースとして求められる知識があります。外資系企業で活きる知識にはどんなものがあるのでしょうか?

執筆者:須子 はるか

外資系企業では、「暗黙の了解」ベースとして求められる知識があります。知らないで転職活動をすると軽くあしらわれたりしかねないのは非常にもったいないことです。外資系企業で活きる知識にはどんなものがあるのでしょうか?



外資系企業で必要とされる知識とは?
ファイナンス関連知識
ヒューマンスキル系知識


外資系企業で必要とされる知識とは?

外資系企業で必要とされる知識とは?
生き馬の目を抜く外資系企業で生き残るには?
「外資系で働く」というと、どうしても「英語力」のことだけを考えてしまいがちですが、実際に決め手となるのは英語力でないことのほうが多いのが実情です。当たり前のことですが、英語力が必要なポストにはある程度の英語力のある人たちが応募することになりますので、差がつかないものだからです。

一方、「英語力」以外のビジネススキルを持った人は「強みを持つ人」ということで注目されます。面白いのは、このビジネススキルの中でも重宝されるものとそうでないものがある、ということかもしれません。

今回は、外資系で重宝されるビジネススキルを「ファイナンス系」と「ヒューマンスキル系」に分けてお伝えしたいと思います。



ファイナンス関連知識

外資系企業でもっともポイントが高いのが会計や財務といったファイナンス系知識かもしれません。

経営を人情や直感ではなく、理詰めの数字で考える傾向が強い欧米の企業においては、会系知識に明るいということは企業を広い視野で眺めることができるという証でもあるのです。

さらに言えば、数字は「グローバルな言語」でもあります。異なる文化や言語を持つ国であっても、数字をベースにすることによって共通の認識から議論を始めることができるのです。

そういう意味では、経理や財務などの直接ファイナンスに関わる部署はもちろんのこと、エンジニアや人事など間接的にしか関わりのない部署であってもこれらの知識があることを歓迎されます。

以下が、具体的に知っておくべきファイナンス系知識のテーマです。

●財務会計
財務会計とは、損益計算書や貸借対照表、キャッシュフロー計算書といった財務諸表にまつわる知識です。税務署や銀行、株主、債権者、取引先といった企業と関わりのある外部の組織・利害関係者に公表される会計情報を取り扱う。

●管理会計
財務会計は決算データについて取り扱うのに対し、管理会計とは企業の経営のために内部で利用されるさまざまな数字のことを指す。たとえば、新しい工場を建設したり、新規のプロジェクトを立ち上げる際の意思決定に使われる。また、商品、顧客、地域ごとに売り上げやコストを集計して今後の打つ手を考えるなど。

●コーポレートファイナンス
企業の投資決定や資金調達、また配当政策などを考えるのがコーポレートファイナンスと呼ばれる分野。たとえば、設備投資やM&Aの可能性の検討、株主や債権者とのコミュニケーションなどが含まれます。

さて、それでは次のページからヒューマンスキル系の知識について考えてみたいと思います。
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