文章:辻 雅之(All About「よくわかる政治」旧ガイド)
プーチン首相の「側近中の側近」
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| ワタシニキタイシテモムダデスヨ……? |
サミットにやってくるロシアのメドベージェフ大統領はプーチン首相の側近中の側近。1990年代、プーチン首相が第一副市長として実権を握っていたサンクトペテルブルクで「対外関係委員会法律専門家」を努め、その後プーチン首相と一緒にモスクワ政界入りした人です。
プーチン首相は大統領時代から、このような「サンクトペテルブルク人脈」を重用してきました。メドベージェフ大統領は、そのなかでも特にプーチン首相の信頼が厚いようです。
国策会社でありながらプーチン政権初期は「国家のなかの国家」として手が付けられなかった「ガスプロム」という世界最大の天然ガス企業がありました。プーチン政権はこの企業を乗っ取った後、会長にメドベージェフ大統領を就任させています。
大統領になる前は42歳にしてプーチン政権の第一副首相だったわけですから、彼がプーチン首相の側近中の側近ということがわかります。
大統領に期待してもしょうがない?
一方でメドベージェフ大統領は、プーチン人脈のなかでは、法律専門家ということもあるのか「法の支配」を強調し、ロシアの法治国家化を推進しようとしています。
それはプーチン政権があまりに超法規的なことをやりすぎたことへの批判……ともとれ、実際、プーチン政権の強引さに「懸念」を示したこともあります。
しかし、それでもメドベージェフ氏は大統領になり、プーチン首相のもとで(こういう表現はなんだかとても変ですが)頑張ることになっています。メドベージェフ大統領は二枚舌なんでしょうか?
おそらく、「無難な人物」「反乱を起こさない人物」というのがプーチン首相の評価なのではないでしょうか。豪腕や、それをふるう権力基盤は、プーリン人脈のなかでは一番弱いのがメドベージェフ大統領です。うーん、彼に期待しても、北方領土問題とか、どうにもなりそうにないのでしょうか?